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【ヨガのポーズ90】“壁” 全力プッシュのポーズ——Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方

押してみないとわからない。目の前にある壁を思い浮かべ全力プッシュしてみよう。──がんばっているつもりでも、意外と80%くらいしか力を出していない場合も。全力とはどんなものか。カラダを使って、感じてみるのもよいかもしれません。

撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子

全力プッシュのポーズ

【ヨガのポーズ90】“壁” 全力プッシュのポーズ——Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方

壁に向かって真っ直ぐに立ち、右足を前に出しながら両手を壁につきます。そして、全身を使い、全力で壁を押します。深い呼吸で8秒。反対の脚を前にして同じように行います。1日1回。

想像してみましょう。

あなたはある部屋の中にいます。そこから先に進むには壁を押すしかありません。さて、どうしますか? 

実際に、壁に向かって立ってみてください。そして、両腕で思いっきり押してみてください。腕だけではパワーが足りない。ふくらはぎ・太もも・腰、背筋・腹筋、肩、腕の筋肉……と、全身を使って全力でプッシュ! 

どんなふうに感じましたか? 一気に全身の力を入れることって、日常生活ではそうそうありません。手ごわい壁を相手に、自分のカラダの筋肉の存在にあらためて気づく人。全力を尽くしたあとの爽快感を感じる人。カラダや気持ちの変化もいろいろ。それぞれに感じとってほしいんです。

生きていれば、誰しも壁に当たることがあります。たしかにそこにあるのに、目に見えない壁。どこをどう押せばいいのかもわからない。そもそも動くかどうかもわからない。

けれど、押してみないことには何もかわりません。壁をさわって、まだ見えていない扉を探してみる。その先に何かが起こるかもしれない。

もし、何かをあきらめてしまっていたら。もやもやを引きずっていたら。声を上げようと思ってもできていなかったら。今年、まずはひとつ、思い当たる壁を全力プッシュしてみませんか。

  • 高尾美穂

    高尾美穂 さん (たかお・みほ)

    産婦人科医

    イーク表参道副院長、婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。新刊『体も心もいい感じ』『「自分が主役」で生きたらいいじゃん』が好評。

『クロワッサン』1159号より

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