普段どおりの食材選びが落とし穴 買い物グセを変えて、若返る!
撮影・土佐麻理子 イラストレーション・本田しずまる 構成&文・保手濱奈美
日々の食生活を支える、スーパーなどへの買い出し。長年の習慣から、同じ食材ばかり買ってはいないだろうか。
「50代になると、献立がルーティンで決まりがち。その量と栄養価が自分や家族にとって適正ならいいのですが、そこにずれが生じ始めるのもこの年代です」と、道江美貴子さんは語る。
体重の増加は、適正でないサイン。
「40代と比べると、一日に必要なカロリーの摂取量は減りますし、更年期に差し掛かると脂肪のつき方も変わってきます。それなのにクセで40代と同じような食材の買い方をしていると、太りやすくなることも。見た目の若々しさに影響が出る可能性があるほか、生活習慣病のリスクも高くなります」
生活習慣病とは高血圧や糖尿病など。
「最も気をつけたいのは、肉の脂やバターなどに含まれる動物性脂肪。飽和脂肪酸という血中コレステロールを上げる脂肪酸が多く、摂りすぎると中性脂肪が増える原因となります。また、人間の体内には活性酸素という物質が発生しますが、増えすぎると見た目の老化や疲労の原因に。これを防ぐのが抗酸化作用のあるβ–カロテンなどで、緑黄色野菜に豊富。つまり、野菜をほとんど買わずに肉ばかり、という人は若返りの観点でよくない買い物グセといえるでしょう」
ほかにも以下のクセに気をつけて。
こんな買い物グセには要注意。
◻︎献立を決めずに買い物をしている。
◻︎好きな食材を感覚的に買うことが多い。
◻︎バラ肉や霜降り肉をよく買う。
◻︎野菜や果物はあまり買わない。
◻︎おやつにケーキやアイスクリームは必須!
◻︎菓子パンを主食にすることがよくある。
無計画に買い物をすると、余分な食材まで買ってしまう可能性あり。好きな食材ばかりでは、栄養バランスが偏るかも。バラ肉や霜降り肉、ケーキやアイスには飽和脂肪酸がたっぷり。菓子パンにはバターが多く使われていることがあるため、飽和脂肪酸が心配。
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