普段どおりの食材選びが落とし穴 買い物グセを変えて、若返る!
撮影・土佐麻理子 イラストレーション・本田しずまる 構成&文・保手濱奈美
習慣的に買っている食材は? 読者の買い物グセをチェック。
リストアップしてもらったのは、買い出しの際に毎回買う「いつもの食材」や、都度買い足す「+αの食材」など。その「良い買い物グセ度」を、道江さんが5つ星で判定。気になる点も聞きました。
Aさん
(50歳・ライター)
一人暮らし
買い物の頻度は週1回。仕事が不規則で、平日は料理をする時間がないので昼食と夕食は外食や、お惣菜などを買って食べることが多い。食材の使い道は、ほとんど朝食。主食はパンか、ごはんの時は納豆をプラス。
(いつもの食材)
朝食のサラダ用のキュウリとトマト/目玉焼き用の卵/食パン/ヨーグルト/納豆/豆乳
(+αの食材)
料理をする時間のある時はなす、白菜、きのこ類/肉や魚はほとんど買わず、買うとしても豚バラ、牛こま切れ肉などの薄い肉や、ちりめんなどの小魚
(なくなったら買う常備食材)
キムチ/塩こんぶ/あおさのり/玄米
9 : 1
野菜 : 肉・魚以外のたんぱく源
↓
\良い買い物グセ度/
食材に少し偏りが……。ただ、内容は良さそう。
「納豆などの大豆製品に含まれるイソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするため、更年期の対策に有効。昼と夜の外食で塩分の多い味つけの食事になりがちなのが気になりますが、朝食の野菜に含まれるカリウムで排塩できそう。カリウムに加えてビタミン豊富な果物もおすすめですよ」
Bさん
(62歳・会社員)
娘(37歳)と2人暮らし
買い物の頻度は週1回。朝食は素焼きのミックスナッツのみ。食材の使い道は、昼食のお弁当と夕食用。その週に食べたいもの=毎週違う食材を買っているが、「野菜7割、肉1割、魚1割、その他たんぱく源1割」を意識して購入。
(いつもの食材)
野菜は葉物、さつまいも、玉ねぎなど季節のもの/肉は鶏肉(もも、むね、レバー、手羽元など)7割、豚肉(脂身の少ない部位)3割/魚はサーモン、ブリ、サワラなどスーパーにあるもの/納豆/ヨーグルト
(+αの食材)
菌活目的できのこ類/季節の果物/牛肉
(なくなったら買う常備食材)
ミックスナッツ/キムチ/玄米/油はオリーブオイルのみ/豆乳/冷凍ブルーベリー/コーヒー
7 : 1: 1: 1
野菜:肉:魚:肉・魚以外のたんぱく源
↓
\良い買い物グセ度/
野菜豊富でヘルシー。たんぱく質が不足気味?
「野菜、肉、魚とバランスよく摂れているようです。ただ、朝食がナッツだけというのが気になるところ。また、たんぱく質が不足しているかも。朝食を食べて体内時計をリセットするのが健康の要なので、例えば朝に卵や牛乳などでたんぱく質をプラスしてみるのはいかがでしょうか?」
Cさん
(48歳・派遣社員)
夫(56歳)と2人暮らし
買い物の頻度は週3、4回。在宅勤務の夫が担当。食材の使い道はおもに夕食用。「野菜3割:鶏肉3割:豚肉2割:魚2割」を意識。夕食はメインと作り置きの副菜、汁物で、主食はナシ。朝食はパンと果物、昼食はパスタなど。
(いつもの食材)
野菜は白菜、大根、ねぎ、キャベツ、レンコン、かぼちゃなど/鶏肉(もも、むね、手羽元)/豚肉(豚バラ、合いびき)/魚(サーモンの刺身を塩麹に漬けて週に1度はサーモン丼、ほかにもブリなど)
(+αの食材)
ヨーグルト/とろけるチーズ/キムチ/プリン
(なくなったら買う常備食材)
豆乳/トマト缶/パスタやそうめんなど乾麺/果物はみかんやバナナ/コーヒー/精製米/レンズ豆
3 : 3 : 2 : 2
野菜:鶏肉:豚肉:魚
↓
\良い買い物グセ度/
とても優秀なリスト!脂の多い肉だけ一考を。
「食材の種類が豊富で素晴らしい! 惜しいところといえば、お肉に豚バラと合いびきを選んでいること。おいしい半面、どうしても脂質の多い部位ではあるので、いつもの食材としてではなく、時々買うくらいにとどめるとベター。あるいは、脂質の少ないもも肉に替えるのも一手です」
『クロワッサン』1133号より
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