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何歳になっても颯爽と美しい、由美かおるさんの食事法

若々しく、生き生きと毎日を過ごしている人の食生活とは?普段から意識していることや、食の楽しみ方を聞きました。アイデアをご紹介。

撮影・天日恵美子 ヘア&メイク・石村真由) スタイリング・肱岡香子 文・嶌 陽子

由美 かおるさん 俳優、歌手 74歳
由美 かおるさん 俳優、歌手 74歳

わたしの食ルール

1.果物と昆布だしは欠かさない。

2.朝ごはんで元気チャージ。

3.呼吸を整えて食欲増進。

実家が青果店を営んでいたこともあり、子どもの頃から野菜はもちろん、季節の果物を毎日食べるのが習慣に。冷蔵庫には水につけておくだけの昆布だしを常備して、煮物や汁物には必ず使う。朝食はしっかり、が基本。「呼吸を整えるとお腹も自然と空きます」

由美さん、どうしてそんなに若々しいんですか?

頭で考えすぎず、体の声に従っています。

溌剌とした笑顔や身のこなしが印象的な由美かおるさんは、もうすぐ芸能活動60周年。デビュー当時とプロポーションが変わっていないというから驚きだ。さぞ食事に気をつけているのだろうと思いきや、「頭で考えすぎず、食べたいと思ったものを食べています。それが結局、体が必要としているものだと思うので。無理に何かを我慢することはないですね」と話す。

ある日の朝食メニュー。しらすトーストはバターを塗った食パンにしらす、焼き海苔、とけるチーズをのせて焼くだけ。『水戸黄門』の撮影で忙しかった頃、手軽に食べられるようにと考案した。これに、インスタントのコーンポタージュを昆布だしで溶いたスープを添えて。サラダにフルーツを入れたヨーグルト、カフェオレも。「朝は和食やホットケーキなどのこともあります」。季節の果物も欠かさない。
ある日の朝食メニュー。しらすトーストはバターを塗った食パンにしらす、焼き海苔、とけるチーズをのせて焼くだけ。『水戸黄門』の撮影で忙しかった頃、手軽に食べられるようにと考案した。これに、インスタントのコーンポタージュを昆布だしで溶いたスープを添えて。サラダにフルーツを入れたヨーグルト、カフェオレも。「朝は和食やホットケーキなどのこともあります」。季節の果物も欠かさない。

とはいえ、話を聞いているとそこにはリズムや法則が。朝食はしっかりとって、一日のエネルギー源に。お昼は軽めにする日もあるが、夜は焼肉やステーキを楽しむことも。細かいルールは設けないものの、新鮮な野菜や果物をとること、シンプルな調理法で素材の味を楽しむことは欠かさない。

「実家が青果店で、母が新鮮な野菜をおだしでコトコト煮たものをよく作ってくれました。今は時々、自分で野菜たっぷりのカレーを作っています。果物も大好き。子どもの頃、父がお店から好きなものをとって食べていいよと言ってくれてたんです。今も毎日旬の果物を食べています」

昆布だしを常備し、スープなどに活用しているのも、母親が習慣にしていたこと。幼少期の食生活が、今も由美さんの土台になっている。

体と心を整え、代謝や巡りをよくする呼吸法のおかげで、常にすっきり体形をキープ。「和菓子もケーキも好き。我慢せずに食べています」
体と心を整え、代謝や巡りをよくする呼吸法のおかげで、常にすっきり体形をキープ。「和菓子もケーキも好き。我慢せずに食べています」

もうひとつ、由美さんが元気でいるうえで欠かせないのが呼吸法。30歳で出合った西野流呼吸法をもとに自身が開発した「由美ブリージング」は全身の代謝をよくし、健康維持はもちろん、ダイエットや美容などに効果的。由美さん自身、健康そのものだ。何歳でもできるこの呼吸法を広めるため、現在は全国各地でレッスンを行っている。

「ブリージングをすると体の巡りがよくなるので、便秘知らずです。そのうえ、お腹もすごく空く。ブリージングをしてから食事をすると、細胞が喜んでいるような感覚になるんですよ」

体の声に従って、毎食をおいしく、楽しく食べる。それが由美さんの若さの最大の秘訣なのかもしれない。

何歳になっても颯爽と美しい、由美かおるさんの食事法
  • 由美 かおる

    由美 かおる さん (ゆみ・かおる)

    俳優、歌手

    京都府生まれ。15歳で芸能界デビュー。映画、舞台、テレビなど、多数の作品に出演するほか、歌手としても活躍する。近著は『由美かおる ブリージング・レッスン』(白秋社)。

『クロワッサン』1133号より

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