【髪を育てる頭皮ケア】頭ばかりでなく首、肩周辺からしっかり血流促進を。
撮影・天日恵美子 文・小田芳枝
頭皮の血流をよくするには、まずブラッシングで血行を促すのが一番。
「髪の毛が生えて下がっているので、毛穴はとても疲れている。毛髪と頭皮の接続部分が硬くなりやすいので、生え際より手前からブラシを当てるのがおすすめです。クッション性の高いブラシなど、頭皮を傷つけないブラシを使ってください。あとは硬め、柔らかめなどお好みで。痛くないブラシなら皮膚の部分から当ててもいい」
また、全身の筋肉はつながっているので、頭ばかりでなく首や肩周りをほぐして血流を改善することも大切に。
「マッサージは半分やる気がないくらいの力加減で。それにぴったりのズボラマッサージ法もありますから。疲れた自分を労りながらできる動作を取り入れると、続けられますよ」
ブラッシング
ブラッシングは頭部にある大きな筋肉からとかすと頭頂部もほぐれやすくなる、と本山さん。
「まずは顔の横にブラシを当て、そのまま横にずらして頭皮をブラッシング。次は額から後ろへ向かって、首の後ろは下から上へと動かします。最後は右から左から、下から上からと、いろいろな方向からとかすようにして。どの場合も、髪の生え際より少し手前からブラシを当てるようにしてください」
\気づいたらすぐ 1日何度でも!/首と肩ほぐし
マッサージはあくまでがんばらず、ズボラがいいのだという。
「机に肘をついてこめかみに指をあて、そのまま首を動かせば自然とリンパが流れます。指を使ってマッサージしがちですが、自分の頭を手にもたせかけて首のほうを動かす。自重を利用して右、左、どちらも側頭筋がほぐれますよ」
CHECK! 頭皮老化を防ぐためのクレンジング選びを。
年齢を重ねてきた頭皮は、肌と同じく皮脂を落としすぎないクレンジング選びも大切。
「40、50代からは皮脂汚れ対策というよりも、頭皮老化を防ぐという意味でのクレンジングがよいと思います。頭皮は畑と一緒。水分や栄養を補うような頭皮マッサージ用のクレンジングやジェルがおすすめです。私自身はラ・カスタのマッサージクリームを使っています」
『クロワッサン』1120号より