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「防ぐ」ポーズで自分を守る。【Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方】

日々、いろいろなニュースを目にします。どうすれば自分を守れるのか考えることもありますね。そんなとき、このポーズがヒントになれば。

撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子

〈防ぐ〉“予期せぬできごとから自分を、今ある力を、 守ることも必要です。”

ヨガの一連の流れの最後に行うのが、封印のポーズです。今までの動きで生まれたエネルギーを、いったん自分の中に封じ込めてしまうーーこれは、外界からの攻撃を防ぎ、手にしたものを守るという意思表示でもあります。

人生には予期せぬできごとが起きます。自分が何をしたわけでもないのに、よからぬことが起きることもあるでしょう。

そんなとき、このポーズが助けになります。カラダやココロの中心を意識して、コントロールしやすい小さな固まりとなって、まずはやりすごすことで身を守る。その方法が実感できるからです。そう、たくわえてきた大切なエネルギーは失うことなく。

カラダの中心に近いところに手足をまとめているのは、そんな理由からなんです。カラダだけではありません。同時に、意識も中心、自分のまん中にもっていきましょう。

中心に意識を置くことが体感できるようになると、歩いていてもつまずきにくくなります。メンタル面でも、ぶれることが少なくなるでしょう。

このポーズをとるときは、自分が地中の種になったイメージをもってみてください。時季がきたら一気に芽吹くため、それまで自分を守ってくれていた皮を脱ぎすてる機会をじっと待つ。それも強さのあらわれだと思います。

封印のポーズ(略式)
封印のポーズ(略式)

封印のポーズ(略式)

左右の足を反対側の脚のつけ根にのせて蓮華座を組み(できなければ、あぐらでよい)、両手を背中で交差させてひじをつかみます。静かに上体を前に倒して、深い呼吸で8秒キープ。1日1回。

「防ぐ」ポーズで自分を守る。【Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方】

実はこのポーズ、背中で交差させた手で両足先をつかむのが正式です。ムリせず、呼吸を止めずに行います。

  • 高尾美穂

    高尾美穂 さん (たかお・みほ)

    産婦人科医

    イーク表参道副院長。婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。『人生たいていのことはどうにかなる』『娘と話す、からだ・こころ・性のこと』など著書多数。

『クロワッサン』1119号より

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