暮らしに役立つ、知恵がある。

 

広告

「人生の晩秋の体はじわじわと温める」、麻木久仁子さんの温活。

体を温めると、めぐりがよくなり、健康・美容レベルをぐぐっと底上げ。
タレントの麻木久仁子さんが実践する温活を紹介します。

撮影・黒川ひろみ 文・松本あかね

 朝の温活は、一日の始まりを応援してくれる存在です。

「人生の晩秋の体はじわじわと温める」、麻木久仁子さんの温活。

呼び鈴を押すと「はーい、どうぞ!」と溌剌とした声。料理をしたり、グッズを用意したり、きびきびと撮影の準備をしてくれた麻木久仁子さん。その麻木さんが温活に取り組んだのは、「午前中、やる気が出ず、ボーッとしてしまうようになったから」。とてもそうは見えないのですが……。

「朝起きて、以前ならすぐ家事や仕事のスイッチが入ったけど、年齢とともにエンジンのかかり具合が悪くなったことを実感。血流が悪く、気がめぐるまで時間のかかる感じがありましたね」

●肩やお腹、起き抜けの体を温める。レンチンで手軽。

「起き抜けは血行が悪いから、気になる場所に当てると、一気にポカポカして体がほぐれます」。目の周りやお腹にも。左から、ホット&スチームパッド Lサイズ 2,750円、肩用 3,850円、フェイス用 2,750円(富士商 TEL.054・265・4731) ※現在、製品はリニューアル移行中。詳細は問い合わせを。
「起き抜けは血行が悪いから、気になる場所に当てると、一気にポカポカして体がほぐれます」。目の周りやお腹にも。左から、ホット&スチームパッド Lサイズ 2,750円、肩用 3,850円、フェイス用 2,750円(富士商 TEL.054・265・4731) ※現在、製品はリニューアル移行中。詳細は問い合わせを。

やるぞという気力がわかない、始めても集中力が続かないという現象には血流が関わっていると感じた麻木さん、さっそく朝の温活をスタート。

「陰陽の考え方でいうと、朝は陰の時間(夜)から陽の時間(昼)にスイッチングするとき。そのときに勢いをつけることが大切です。例えば5〜10分、41〜42度の熱めのお湯で足湯をすると、ポンとスイッチが入りますよ」

●朝の足湯が体のスイッチを入れてくれる。

「足の甲にかかるかかからないかくらいの量のお湯に足を浸し、5〜10分で切り上げるとパーンと目が覚めます」。好みのハーブを浮かべて。今日は血流を促進するローズマリーとタイムを。
「足の甲にかかるかかからないかくらいの量のお湯に足を浸し、5〜10分で切り上げるとパーンと目が覚めます」。好みのハーブを浮かべて。今日は血流を促進するローズマリーとタイムを。

じっくり温めると副交感神経が優位になり、眠くなってしまうので、あくまで陰陽の切り替えをスムーズに、アクティブに動く準備として短時間で済ませるのが正解です。上手にエンジンがかかったら、朝食にも配慮を。

「コーヒーやヨーグルト、トーストなどは体を冷やすので避けましょう。せっかくめぐり始めた体に冷水をかけるような真似はしないこと。温かい汁ものなどがいいですね」

●炒め生姜を鍋にも汁ものにも。

生姜をじっくり炒めると辛味の成分「ジンゲロール」が「ショウガオール」に変化。血流をよくし体を芯から温めてくれ、味わいもマイルドに。この日はスンドゥブに入れて。
生姜をじっくり炒めると辛味の成分「ジンゲロール」が「ショウガオール」に変化。血流をよくし体を芯から温めてくれ、味わいもマイルドに。この日はスンドゥブに入れて。

人生の晩秋の体は、潤いを補いつつじわじわと温めるイメージで。

さらに美容の観点からいえば、だらだら汗をかくまで温めたり、激辛鍋を食べたりする過激な方法はもう卒業したいもの。

「更年期以降の体は、陽の気も足りないけれど、陰の気、つまり潤う力も足りません。水の少ない鍋を強火にかけるようなことをすると、その瞬間は温まっても、翌日くらいになると体がカラカラに乾いてしまいます」

「“干上がり”ってこわいですよ」、肌はカサカサ、便秘の原因にも。水分をとるのはもちろん、上で紹介したスンドゥブのように、生姜やキムチ、肉類など体を温める食材と、豆腐や野菜、魚介類など薬膳でいう「補陰(ほいん)」「滋陰(じいん)」の食材を必ず取り合わせること。

「これらは体に潤いを作る力を与えてくれる食材です。しっかり自分のお鍋の水をキープして、水の量に見合った火力にしていくことが大切。生野菜、生果物を食べたいなと思うときは午後にする。陽の時間が終わって、陰の時間にスイッチングする時間に食べるほうが自然の流れに沿っています」

食材だけでなく、一日の流れの中でも陰陽のバランスをとっていくのがきれいになる温活の秘訣のようです。

●自分でプロデュースした毛糸のパンツは、お腹を覆うスタイルがポイント。

薬膳でいう五臓のうち「脾」は消化器官全般のこと。ハイウエストタイプのこちらは、「脾」にあたる胃腸の部分をしっかりカバー。立体編みだから締めつけずほどよいフィット感に。麻木久仁子のウールの温活パンツ グレー 6,980円(バイワールド公式オンラインストア <a href="https://www.baeworld-store.com">https://www.baeworld-store.com</a>)
薬膳でいう五臓のうち「脾」は消化器官全般のこと。ハイウエストタイプのこちらは、「脾」にあたる胃腸の部分をしっかりカバー。立体編みだから締めつけずほどよいフィット感に。麻木久仁子のウールの温活パンツ グレー 6,980円(バイワールド公式オンラインストア https://www.baeworld-store.com

●実家の母が親戚一同に配ったあったかソックス。

独自開発の特殊保温素材で爪先からふくらはぎまで暖かく、足首部分には発熱素材を使用。「ふくらはぎは第2の心臓といわれ、しっかり温めたい血流にとって大事なポイントです」靴下サプリ まるでこたつソックス レディース 1,980円(岡本 お客様相談室 TEL.0120・551975)
独自開発の特殊保温素材で爪先からふくらはぎまで暖かく、足首部分には発熱素材を使用。「ふくらはぎは第2の心臓といわれ、しっかり温めたい血流にとって大事なポイントです」靴下サプリ まるでこたつソックス レディース 1,980円(岡本 お客様相談室 TEL.0120・551975)
  • 麻木久仁子

    麻木久仁子 さん (あさぎ・くにこ)

    タレント

    タレント業のほか国際薬膳師、国際中医師、温活指導士としても活躍。著書に『おひとりさま薬膳 還暦からのごきげん食卓スタイル』(光文社)。

『クロワッサン』1106号より

広告

  1. HOME
  2. からだ
  3. 「人生の晩秋の体はじわじわと温める」、麻木久仁子さんの温活。

人気ランキング

  • 最 新
  • 週 間
  • 月 間

注目の記事

編集部のイチオシ!

オススメの連載