サウナ室で受ける施術、植物の力を肌で体感できるウィスキングとは?
撮影・黒川ひろみ、 構成&文・中條裕子
蒸気で体を温めるフィンランド式サウナが多くなるにつれ、その魅力にハマる女性もだんだんと増加中。
中でも今話題なのが、サウナ室の中で束ねた植物の枝葉を使って体を撫でたり叩いたりする施術、ウィスキングだ。
「ぜひ女性に受けてほしいと思っているのがウィスキング。内側から心身共に緩めて、体の中に植物のよい成分を取り入れることができます。施術中はまるで森にまみれるような感覚に」
と、日本サウナ・スパ協会専務理事の米田行孝さん。ウィスキング中は、熱風と冷たい滴を交互に受けながら枝葉で刺激を受けることで血行が促進し、代謝もアップ。
植物の有効成分が浸透してしっとりしなやかに肌の調子が整うという効果も。心と体をリラックスさせ、肌によいことずくめのひとときを過ごすことができる。
ウィスキングに使用するのは、白樺、オーク、ユーカリの枝葉を束ねたウィスク、ゼラニウムとレモンを加えたスクラブ、はちみつなど。スクラブが古い角質や溜まった老廃物を除き、はちみつで保湿しながらトリートメント。
蒸気と植物の香りに包まれながら横になり、ウィスクで足先から全身をゆっくりと撫で温めたり、軽く叩いて刺激する。背面の後は仰向けに。途中、熱くなった体を冷やすため、ぬるま湯や冷水に浸したウィスクで滴をかけていく。
施術が終わったらサウナ室から場所を移動。藁を敷いた上に全身シーツに包まれながら横たわり、ゆったりと休憩。この頃には足先まで全身がほかほかと温まり、カウベルの合図で目覚めるまでまるで夢かうつつかといった心地に。
最後は施術を行ったウィスキングマイスターが淹れたハーブティーを飲みながら少しずつ現実の世界へ。ウィスキングの後は全身がぽかぽかと温まった状態が続く。翌朝スッキリ起きられた、肌がしっとりしたという声も。
サウナラボ神田
●東京都千代田区神田錦町3・9
営業時間:11時〜21時*ウィスキング体験は時間外の営業。無休
https://saunalab.jp/kanda/
『クロワッサン』1088号より
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