脂肪の蓄積抑制作用も!今話題のタンサ活とは?
私たちの健康に不可欠な存在として注目を集めている短鎖脂肪酸について、働きや増やし方を専門家に聞いた。
撮影・青木和義 文・長谷川未緒
「短鎖脂肪酸は腸内細菌によって作られる脂肪酸の一種です。
腸管のぜん動運動を活発化し、腸の粘膜層のバリア機能や、免疫を司るリンパ球の働きを高めます。
また脂質代謝を活発化して肥満を抑制したり、認知症リスクを抑えたりと、全身によい作用をもたらすことで知られています」
と語るのは公衆衛生の専門医、伊藤明子さん。
この短鎖脂肪酸を増やす活動が今注目の「タンサ活」だ。
必要なものは2つあり、1つ目は善玉菌で、味噌、漬物、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品や、サプリメント等で日常的に補おう。
2つ目は善玉菌のエサになる食物繊維で、腸の中で発酵する発酵性食物繊維や体内で食物繊維として働く難消化性でんぷん、難消化性タンパク質がいい。全粒雑穀やスーパー大麦、豆類、高野豆腐などがおすすめ。
スーパー大麦入りのレトルトごはんなど、手軽に「タンサ活」ができる商品が多数あるので、日日の食事に積極的に取り入れたい。
ゼンブヌードル 丸麺
黄えんどう豆を使った豆100%の麺。植物性タンパク質が豊富で、1食に推奨量の1/2日分以上の食物繊維を含む。米、うどん、パスタからの置き換えで糖質30%オフ。
スーパー大麦 もち麦・玄米ごはん
一般の大麦に比べて食物繊維が2倍、難消化性でんぷんが4倍含まれるスーパー大麦と、ぷちぷち食感のもち麦、山形県産特別栽培米「つや姫」の玄米100%使用。
新あさひ 粉豆腐
植物性タンパク質と難消化性タンパク質が豊富な高野豆腐を粉末状にしたもの。炒り煮のほか、小麦粉の代用品としてパンケーキやハンバーグのつなぎなどにも。
『クロワッサン』1085号より
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