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健康寿命の分かれ道〝60代の壁〟を、ひきわり納豆の力で乗り越える。

中高年の健康分野で注目を集める医師の和田秀樹さん。納豆は優秀な健康食品だと言います。女性ホルモンの恩恵が減る〝変化の世代〟への効用は?
  • 撮影・岩本慶三(和田秀樹さん、ひきわり納豆)

これから起きそうな「足りない害」を食で防ぐ。

女性ホルモンの恩恵を受けにくくなる年齢になったら、健康維持のために不足してくるポイントを、栄養を摂ることで補強しよう。
 ↓

50代、3つの「足りない」。

(1)筋肉が足りない。
人によって筋肉量に差がつき始める年代。運動経験の少ない人は筋肉量の減少に注意。

(2)骨量が足りない。
50代から、骨量は急激に減少しはじめる。骨粗鬆症対策をしっかりと。

(3)女性ホルモンが足りない。
閉経に伴う女性ホルモンの減少で、血管の柔軟性が失われ、循環器系疾患のリスクが。

 ↓

納豆で「足りない」を補う。

●ビタミンK
骨代謝のバランスを調整し、骨密度を正常に保つ働きが報告されている。血管に対しては、動脈硬化や血管を弱くする血管石灰化を抑える働きが報告されている。

●ナットウキナーゼ
血栓を直接溶かす効果や、血栓を溶かす作用を活性化させる働きが報告されている。循環器系疾患の予防が期待される。

●たんぱく質
筋肉の材料になるたんぱく質の量は、グラム当たり牛肩ロースと同じ。しかも体に吸収されやすい形になっている。

「納豆は値段も手ごろ、続けやすい健康食です」精神科医 和田秀樹さん

50代の健康に不足してくる栄養を、しっかり補おう。

精神科医・和田秀樹さん
1960年生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。30年以上、高齢者医療の現場に携わる。著書に『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)など多数。

「50代半ばからは、“足りない害”が増えてきます」

シニア世代の心身の健康について、さまざまな角度から積極的に発信している、医師の和田秀樹さんは言う。
“足りない害”って?
「たとえば、みなさんのなかには、若い頃からダイエットに気を遣い、今も食事の量を抑えている人も少なくないでしょう」

食事制限のために、摂るべき栄養が慢性的に不足している場合もある。

「たんぱく質が不足すれば、肌のたるみやくすみが気になってきます。髪の毛も細くなってくる。筋肉量が減って疲れやすくもなります。カルシウムが不足すれば、閉経後の骨粗鬆症のリスクが高くなります」

ひきわり納豆に多いビタミンKの骨や血管へのうれしい効用。

かつては“若さ”で“不足”をカバーできていたが、年齢を重ねるとそれが間に合わなくなるのだ。

「これが“足りない害”です。逆に言えば、年を取るにつれ、しっかり栄養を摂ることが大切になってきます。特に不足しないよう気をつけたいのが、たんぱく質とビタミン類です」

和田さんが著書や講演会で、肉を食べるよう強調するのは、筋肉量の維持や脳の活性に重要な、たんぱく質が豊富に含まれているからだ。

「肉と並んで食べたいのが、良質の植物性たんぱく質が効率的に摂れる納豆です。ビタミン類では、ビタミンKが豊富に含まれています」

納豆の中でも、「ひきわり納豆」は、同量の粒の納豆に比べ、ビタミンKを多く含む傾向にあるという。

「ビタミンKは、骨密度を正常に保ち骨粗鬆症の予防や血管の脆弱化を防ぎ、動脈硬化を予防する効果が期待されています」

女性の場合、血管の柔軟性に女性ホルモンが大きな役割を果たしている。閉経後、その支えが失われるが、ひきわり納豆が助けになってくれそうだ。

「納豆に含まれる酵素、ナットウキナーゼも見逃せません。この成分は、血液をサラサラにして脳梗塞、心筋梗塞を防ぐ働きがあるとされています」

何歳になっても健やかな体でいること。それと同時に脳の若さを保つことも大切だ。そのためには、できるだけたくさん、初めての体験をするのがいい、と和田さんは言う。

納豆を食べて脳の働きを内側からサポートする。

「新しい体験を重ねることは、意欲の保持、新しい環境への順応、感情のコントロールを司る前頭葉を刺激し、機能の衰えを防いでくれます」

初体験が脳への外側からの刺激なら、食によって内側から脳の働きを支えることもできる。

「脳が若いというのは神経伝達物質が豊富で情報のやり取りが活発な状態を言います。納豆の素材である大豆に含まれるレシチンは、神経伝達物質の重要な原料。脳内で神経伝達物質を増やしてくれることが期待できます」

脳にも体にもうれしい納豆。

「継続して食べ“足りない害”を起こさないことが大切ですが、納豆は値段が手ごろ。その点でも優秀な食材です」

ひきわり納豆とは?

大豆をあらかじめ挽き割り、皮をほぼ取り除いてから、納豆菌の力で発酵させたもの。昔から東北地方でよく食べられてきた。粒納豆より柔らかく、ほかの食材とも混ざりやすい。ご飯にかけるだけでなく、料理やタレなど展開の幅が広くなり、楽しみながら続けられる。

野菜・肉・魚……かけておいしい、ひきわり納豆で作る万能タレ。

(赤)の納豆万能タレ(左)

そうめんやざるうどん、冷ややっこ、青菜の和え物などに。

【材料(2人分)】
ひきわり納豆 1パック
キムチ 20g
長ねぎ 20g
A[麵つゆ 大さじ2 ごま油 小さじ2 酢 小さじ1 豆板醬 小さじ1/2]

【作り方】
1.キムチ、長ねぎは粗みじんにする。
2.ボウルにAを入れてよく混ぜ、ひきわり納豆、1を加えて合わせる。

(緑)の納豆万能タレ(右上)

冷しゃぶ、サラダチキン、豚肉炒め、ゆでもやしなどに。

【材料(2人分)】
ひきわり納豆 1パック
小ねぎ 12g 
A[水 大さじ2 鶏ガラスープ(顆粒)小さじ1/4 ごま油 大さじ2 塩小さじ1/2]

【作り方】
1.小ねぎは小口切りにする。
2.ボウルにAを入れてよく混ぜ、ひきわり納豆と1を加えて合わせる。

(白)の納豆万能タレ(右下)

生野菜のサラダ、わかめサラダ、カルパッチョ、冷製パスタなどに。

【材料(2人分)】
ひきわり納豆 1パック
玉ねぎ 1/8個
A[サラダ油 大さじ2 酢 大さじ1 醤油 大さじ1]

【作り方】
1.玉ねぎはみじん切りにする。
2.ボウルにAを入れてよく混ぜ、ひきわり納豆と1を加えて合わせる。

旨味ひきわりミニ3(九州・沖縄除く全国)。添付のたれは、昆布の風味を感じられる「昆布だしたれ」。からし付き。45g×3
おかめ仕立てひきわりミニ3(九州・沖縄限定)。九州地方の嗜好に合わせた、甘めでうまみ溢れる「九州うまかたれ」を添付。45g×3

問合せ先・タカノフーズお客様相談室 TEL.0120・030710

『クロワッサン』1085号より

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