からだ

考え方一つで心も晴れる。悩めるあなたに贈る、8つの魔法の言葉。

7万人以上を治療してきた鍼灸師のやまざきあつこさんが、がんばりすぎるあなたに贈る、心が軽くなる言葉。
  • 撮影・黒川ひろみ イラストレーション・服部あさ美 文・黒澤 彩

家族に理解されないあなたへ。 “家族とはいえ別人格。 自分ファーストでいこう!”

夫や子どもが更年期のつらさをわかってくれず、家事をきちんとできないことが自分でも心苦しい。

「家族とはいっても別人格。体調は本人にしかわからないのだから、理解してもらうのは無理と諦めて。大切なのは、あなた自身が自分ファーストになること。つらいときは家事を『いたしません!』と宣言してもいいのです」

仕事で行き詰まったあなたへ。 “ そんなにイヤだったら転職も考えよう。”

努力が報われていない気がする厳しい評価。上司との相性も悪く不満が募るけど……。

「仕事の評価って、他の人がするものだから自分ではどうにもできません。それで悩んでいる人には『じゃあ転職すれば?』とアドバイスします。本当に転職するほど不満なのか。選択肢を広げ、視点を変えて自分の気持ちと向き合ってみては」

老後が不安なあなたへ。 “ 目の前にない不安は妄想。今を生きましょう。”

老後に必要なお金が足りないのではないか、いつまで健康でいられるだろうか、と不安の種は尽きない。

「漠然とした〝妄想〟ですよね。ありもしない不安を自分で増大させているだけです。それはむしろ、現実から目を逸らしているのでは? 貯金の計画を立てるなど、今すぐできることを始めてみるのがいいと思います」

自分の性格をもてあましているあなたへ。 “ 自分が自分らしくいられる時間を見直して。”

人に対してつい言いすぎたり、依存したり。自分の性格が原因で人間関係がうまくいかないと感じる人はどうすれば? 

「感情をコントロールできないことが問題なのですが、それにはまず、心をいい状態に安定させなければいけません。私が私らしくいられるってどういうこと?と見つめ直し、自分を取り戻す時間をつくりましょう」

やめたくてもやめられないあなたへ。 “ 健康で人に迷惑をかけてないなら、問題なし!”

例えば、休肝日が大切とわかっていても毎日のお酒をやめられない、間食が止まらない……。「健康を害するほど度を超すのはよくありませんが、少々多い程度だったら日々の楽しみ、ストレス解消と解釈していい。要は、なんでも程度の問題なのです。社会生活に支障がないなら、悩むほどのことじゃありません」

介護疲れのあなたへ。 “親子だからこそ、 あったかい冷たさもある。”

老いた親に冷たい態度をとってしまい、そんな自分に嫌気がさすとはよく聞く話。

「冷たく接するのは親子だからこそ。他人には決してできないことで、それだけ特殊な間柄なのです。冷たさのなかにも愛情があり、本心ではないとお互いわかっているはず。誰でも後悔したり自己嫌悪になりやすいけれど、自分を責めないでください」

年齢への焦りがあるあなたへ 。 “いつかはみんな死ぬんだから、今を大事に。”

ふと気づけば、こんな年齢に。加齢による変化に気持ちがついていかないことも。

「若かろうが中高年だろうが、みんなあと何十年かでしょう? いつか死ぬのは同じ。今楽しめること、打ち込めることをやるのみです。私はこの歳でゴルフを本格的に始めました。仕事以外にも集中してできる好きなことがあるのはいいものですよ」

ご近所、ママ友に疲れているあなたへ。 “役目を果たしていればそれで充分。淡々と割り切る。”

ご近所付き合いやママ友との交流が、実はしんどい。でも、付き合わないわけにもいかなくて……。

「家族のために縁を切れない関係って、たしかにあります。そんなグループのなかで自己主張したり、無理に親しくする必要はないので、やることだけを淡々とやったら切り替えて気分転換を。あまり感情を持ち込まないことです」

やまざきあつこ

やまざきあつこ さん

鍼灸師

神奈川県藤沢市辻堂の鍼灸院「鍼灸師 やまざきあつこ」院長。著書『女はいつも、どっかが痛い』(小学館)には自律神経を整える生き方のヒントが満載。

『クロワッサン』1073号より

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