A.暴言・暴力は症状でなく、理由あってのリアクション。
例えば、お風呂に入ってもらおうとして何も言わずに突然服を脱がされたら……、誰でもやめてくれと言うでしょう。
そういうとき、認知症だと言葉が出ないので、つい手が出たり、やめてと言えない代わりに叫ぶこともある。それは人としての正当な行為。
問題や原因は、殴る蹴るという行為の前にある。周りの接し方が与える影響が大きいのです。
まずは、認知症の人は何をしてもわからないからコミュニケーションをとっても無駄、という思い込み(偏見)を捨て、自分だったらと置き換えてみると、その人がなぜ、そういう行動をとったのか、理由が見えてくるかもしれません。