ギャラリーとパン屋を経営する引田かおりさんの、意思あるライフスタイルに憧れる人は多い。ファッションについても確固たる考えを持つ引田さんだが、意外にも今のスタイルは歳を重ねてから固まってきたものだという。
「55歳くらいだったかしら。今までの服が突然似合わなくなり、悩みました。少し投げやりな気持ちになったけれど、“いっそ着たい服を着よう!”と気持ちを切り替えたんです。
もともと服が好きだし、歳を重ねても流行は少し取り入れたい。ただし、やみくもに着たい服を選ばず、きれいな色を選び、首周りがくすんできたら首は目立たないように、自分自身が古いんだから古着はやめておこうとか(笑)、ちょっとした心がけとともに、服選びをしています」