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腸の元気に。藤井恵さんの2つのねばねばスープのレシピ。

腸の健康のために有効な食材は「朝食でしっかり摂っておく」のが藤井恵さんのマイルール。
毎日続けることが大事だからこそ、忙しい朝でも手軽に作れるスープが活躍するといいます。

撮影・岩本慶三 文・葛山あかね スタイリング・本郷由紀子

ねばねば食材はまるでサプリです。

「我が家では、納豆やめかぶなどねばねばとした食材をサプリメントと呼んでいます(笑)。それくらい体にいいから」

今回使用するもずくもまた、頼りになるサプリの一つ。

「もずくというと、市販のもずく酢など酸味との組み合わせを思い浮かべるかもしれませが、もずく酢ってあまり量を食べられないでしょう。なので、今回はだしを効かせて旨味のあるスープ仕立てに。

沖縄旅行に行ったとき、もずくをめんつゆで食べさせるお店があって、それがとてもおいしくて。まるで麺のようにもずくをたくさん食べられますよ」

ちなみにこのスープ、お酒を飲むときにもおすすめ。二日酔い予防になるといいます。

もずくのスープ

腸の元気に。藤井恵さんの2つのねばねばスープのレシピ。

【材料】2人分
もずく(味なし) …… 100g
なめこ …… 1袋
だし …… 2カップ

A 塩 ……… 小さじ1/3
   醤油 …… 小さじ1/2

万能ねぎ(小口切り) …… 1/2本分

【作り方】
1.
鍋にだしともずく、なめこを入れて火にかけ、煮立ったら弱火にして5分ほど煮る。
2.Aで調味をする。
3.器に盛り、万能ねぎを散らす。


体調が悪いとき、膨満感の解消にも。

嫌なお腹の張りは腸内に溜まったガスが原因ですが、

「ねばねば食品にはガスの発生を抑えてくれる働きがあるそうです。私自身、以前はお腹が張って苦しいことがありましたが、毎日、ねばねばを取り入れてからはまったくありませんね」

オクラやモロヘイヤなどの野菜もねばねば食品の一つ。これらを細かく刻み、だしなどの調味料とともにボウルで混ぜ合わせたら、豆腐をちぎり入れるだけ。腸にやさしい冷汁のできあがりです。

「調味には味噌を使いますが、火を通さずに食べることで生きた麹をそのまま摂れるのもポイント」

スープとして楽しむだけでなく、ごはんにかけても。胃腸が弱っている夏場にもおすすめです。

モロヘイヤとオクラ、豆腐の冷汁

腸の元気に。藤井恵さんの2つのねばねばスープのレシピ。

【材料】2人分
モロヘイヤ …… 1/2袋(50g)
オクラ ………… 6本
木綿豆腐 ……… 200g

A だし …… 1と1/2カップ
   味噌 …… 大さじ1と1/2
  すり白胡麻 …… 大さじ2

みょうが(小口切り) …… 適量

【作り方】
1.
モロヘイヤは葉を摘み、オクラはがくをむく。
2.熱湯でモロヘイヤをゆでてざるに上げ、同じ湯でオクラをゆでてザルに上げる。粗熱がとれたら細かく刻む。
3.ボウルにAを入れて混ぜ合わせ、2とちぎった豆腐を加えて混ぜる。
4.器に盛り、みょうがを添える。

  • 藤井 恵

    藤井 恵 さん (ふじい・めぐみ)

    管理栄養士・料理研究家

    手軽な健康レシピを提案。腸活の一環として植物エキス発酵飲料+黒酢を水で割ったドリンクを愛飲。1年で中性脂肪が半分になったとか。近著に『腹凹ごはん』(日経BP)。

    ※プロフィールは取材時のものです。

『Dr.クロワッサン 免疫力アップの決め手、腸内環境を強くする』(2020年7月30日発行)より。

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