週末の睡眠で疲労回復、でも寝だめはNG?【疲れない睡眠のコツ】
その日の疲れはその日のうちにとることが、 疲れをためないための鉄則。 その早道のひとつが、睡眠の質を高めること。 眠り方のコツを、東京 疲労・睡眠クリニックの梶本修身さんに聞きました。
イラストレーション・松元まり子 文・佐野由佳、小沢緑子
朝寝坊するより、早く帰って早く寝る。
思うように睡眠時間がとれずに平日の疲れが残ってしまったら、週末の睡眠で挽回できます。
ポイントは、朝起きる時間をいつもと大きく変えないこと。
疲労回復には、明るい時間に活動して暗くなったら休息する「生体リズム」に沿って生活することが重要です。
たっぷり睡眠をとろうとして夕方近くまで寝てしまうと、生体リズムが乱れて時差ボケになり、週明けにつらい思いをするだけ。朝寝坊して寝だめをしても、疲労回復につながりません。
週末に疲れをとる睡眠のコツは、朝寝坊するのではなく、金曜の夜に早く寝ることです。
前日に早く床につき、目覚まし時計をセットせずに眠りましょう。自然に目が覚めるまで眠っても、つまり脳が求めるだけ眠っても、早寝すれば生体リズムが乱れるほどの朝寝坊にはなりません。
そして、土曜日も早めに布団に入り、翌朝目が覚めるまでしっかり眠れば、だいぶ疲労が回復されて、気持ちよく1週間をスタートできるでしょう。
『Dr.クロワッサン 新装版 疲れないコツ』(2019年7月29日発行)より。