からだ

犬山紙子さん夫妻が【四季の塩】を体験。季節とともに育まれる塩が、食卓の幸福度を上げてくれた。

エッセイストであり、情報番組のコメンテーターとしても活躍する犬山紙子さんと漫画家でありベーシストの劔樹人さん夫妻が、昔ながらの製法で生み出された天然塩「za you zen(ざゆうぜん) 四季の塩」を約2週間お試し。料理のこと、家族で囲む食卓のこと、身体のこと、食育についてなど四季の塩を通して思うことを語ってくれました。
  • 文・葛山あかね 撮影(人、カレンダー、袋から出ている塩)・森山祐子

塩にも四季がある、ということ。

「四季の塩」を試食する犬山紙子(いぬやま・かみこ)さん(右)(1981年、大阪府生まれ)と、夫の劔樹人(つるぎ・みきと)さん(1979年、新潟県生まれ)。

犬山 私はそもそも季節によって塩の味が変わるなんてまったく知らなくて。食べ比べてみると本当に違うんですよね。びっくりです。

 味もそうだし、色や結晶の大きさも季節ごとに違うよね。夏塩は少し茶色っぽいし、冬塩は真っ白。 

パクリ、パクリ、パクリ、パクリ。

噛み締めるように「四季の塩」を食べ比べする劔さんの様子に、楽しそうな視線を向ける犬山さん。

犬山 つ、つるちゃん、大丈夫? ちょっと食べすぎじゃない?(笑) ところで春夏秋冬の塩のなかでどれが一番好み?

 春かな……、夏もいいな……でも……

犬山 どれなのよっ(笑)!? 私はね、旨味がギュッとしている夏塩もいいけど、やっぱり秋塩かな。バランスが良くてリピートしたくなる味わいです。

──「za you zen四季の塩」は山口県長門市にある油谷湾でつくられる天然塩である。

山口県長門市、向津具半島の先に位置する油谷島。その目の前に広がる油谷湾の風景。

つくり手は「塩は命の根幹」と語る塩匠・井上雄然さん。野山に四季があるように、海にもまた同じように四季があり、海水の成分も季節によって変化する。そんな海水を汲み上げて昔ながらの製法で「海そのもの」になるよう丁寧につくられ塩は、だからこそ季節ごとに味や香りが違うのだ。

海藻が旬を迎える「春塩 –花−」は磯香の広がる味わいに。梅雨が多く、山や森からの栄養分が多く流れ込む「夏塩 −風−」は生命力溢れる旨味をもち、「秋塩 –月−」は五味のバランスのとれたまろやかな味、「冬塩 –雪−」は雑味のないすっきりとした味となる。

ちなみに、お試し期間は寒風吹きすさぶ2月。お二人には「四季の塩」のなかから「冬塩 −雪-」を使ってもらった。

旬の素材と塩があるだけで。

ここからは発売元であるCoyori事業部ブランドマネージャーza you zen担当の川上智子さんも参加。「四季の塩」にまつわる対談のはじまり、はじまり。

「za you zen 四季の塩」の立ち上げから尽力する川上智子さん(右)

川上 犬山さんのおうちでは夫である劔さんが料理を担当しているとうかがいました。

犬山 そうです。夫がほとんど料理をしてくれますね。私はまれに……まれの、まれの、まれにやるっていう感じです(笑)。基本的に彼がスーパーに買い物に行って、食材を選んで、料理をしてくれます。

川上 いいなあ……(笑)。そんな劔さんはこれまでどんな塩をお使いでしたか。

 もともと塩には興味がありまして。料理好きの友人から「オリーブオイルと塩にはいいものを使え」と言われていたこともあって、なるべく良いモノを選ぼうと考えていました。最近は岩塩を使ったりもしていますね。彼女はそんなことは知らないと思いますけど。

犬山 知らなかった……なんか世のダメ夫みたいだな、私……(笑)

 いい塩を使ったほうが、料理がおいしくなると思っていたし、最近は天ぷらも天つゆより塩がいいなと思う年頃になってきたというか。

犬山 焼肉もそうだよね。タレでも楽しむんだけど、口の中に甘味が残るから、結局は最後まで飽きがこないで食べられる塩を選ぶことが多くなってきました。

 で、「四季の塩」を使ってみて改めて思ったのが、やっぱり料理の味って塩で変わるんだなということです。アクアパッツァやリゾット、パスタを作ったりしましたが、素材と塩だけで十分おいしくなるんですよね。

劔さんお手製の“アクアパッツァ”
劔さんのサポートを受けながら犬山さんが作った“トマトのリゾット”

犬山 なかでも分かりやすかったのが白菜の漬け物です。白菜を冬塩と精製塩でそれぞれ1日漬けたものを食べ比べしたとき、味の違いに驚きました。精製塩で漬けた浅漬けは塩味だけを強く感じ、四季の塩で漬けた浅漬けは旨味がありつつ、白菜の甘味もあって、身体にすっとなじむようなおいしさでした。

川上 精製塩が塩化ナトリウムだけを取り出して結晶化しているのに対して、四季の塩は海水に本来含まれる約85種類のミネラルを活かす技法のため、ただしょっぱいのではなく、より旨味を感じやすいし、素材の味を引き立ててくれるんだと思います。

 良い塩があることで、我が家の料理が一気にシンプルになったような気がします。ホットプレートで鉄板焼きをするとか、電気無水鍋で煮込み調理をするとか。

犬山 昨日も夕食は鉄板焼きで、大好きな帆立をいただきました。鉄板でジューッと焼いて、そこに冬塩を少しかけて。それだけでもう「うめぇ〜っ!!」(笑)って。

どちらも犬山さん撮影。

犬山 帆立の旨味や香りに、冬塩のすっきりとした塩味がマッチして口の中に「海」が広がりました。

 野菜もおいしかった。パプリカやズッキーニ、アスパラなんかを焼いて、塩で食べるんですけど、それだけでももうご馳走でしたね。

面白い、楽しい、おいしいと共にある食育を。

犬山 ところで、この「七十二候カレンダー」とても便利ですね。

四季の塩とともに旬の食材を合わせて楽しめる「雪月風花 七十二候の暦2021」
色あざやかなイラストが食卓に季節感をもたらしてくれる。

川上 ありがとうございます。七十二候という日本の季節に合わせて旬の食材や塩を使ったレシピを紹介しています。

犬山 彼が「今日何食べたい?」って毎日聞いてくれるんですけど、困るんですよね。私は「今日はこれが食べたい!」というのが簡単に出てくるほうではないので。

川上 毎日、献立を考えるのも大変ですよね。うちには3人の子どもがいて、365日、必ず「今日のご飯は何?」って聞いてくる。それが苦痛で仕方なかった……(笑)

犬山 でもこのカレンダーがあると、その時季においしい食材が分かるので、すごく助かるなと思いました。

 日々の献立づくりのヒントになりますよね。

川上 忙しく生活していると季節を感じることが少なくなってくるけれど、このカレンダーがあることで季節の変化を少しでも感じてもらえたら。子どもでもイラストは分かるので親子で食材の話で盛り上がったり、6歳になる長男は四季の塩を知って、実際に油谷島で塩作りを見せてもらったこともあって、料理にも興味を持ち始めたんです。きゅうりの塩揉みをしたり、おむすびをつくったりと簡単な調理をしてくれます。

犬山 そんなふうに自然なかたちで食に向き合えるのは素敵なことですね。

川上 犬山さんのお子さんは今、おいくつですか。

犬山 4歳です。まだ塩のことなどを理解していないと思いますけど、子どもが知らないものとはじめてコンタクトをとったとき、自分にとって愉快で嬉しいものとして捉えるのか、嫌だけど義務感でやらなくてはいけないものと考えるか、そこにどんな感情があったかということがすごく大事だと思うんです。記憶は感情に紐付けされていますから。とくに食事は身体をつくるもの。一生つき合っていかなければならないことだから、なるべく嬉しい、楽しい、面白い、おいしいっていう感情とともにあってほしいと思うんです。

川上 うちの子は、調理を手伝うになってからよりしっかりと食事を摂るようになりました。初めは卓上の塩で最後の調味をしてもらうようにする事から始めたんです。塩は各自で簡単に調味できるので。

ちなみに、塩を舐めてみて塩辛いと感じたら体内のミネラルが足らない時、甘く感じたら足りている時です。親子でこんな会話をしてみるのもいいかもしれませんね。

川上「大根塩バターは息子の大好物。下ゆでした大根をバターで両面焼いて最後に塩をふたつまみほど。簡単なのに美味しいレシピです」

「子どもが生まれてから、よりいいものを摂りたくなった」

犬山 40歳を目前に、だんだん身体の変化も感じるようになってきました。昔は同世代の友達と会って話すのは恋バナだったのに、今はもう健康のことばかり(笑)

川上 健康診断の話とか、何のサプリメントを飲んでいるとか(笑)

犬山 そうそう! 風邪をひいたら治りにくいし、つるちゃんには全然うつらないのに、私ばっかり子どもの熱をもらったり。産後のダメージなのか、私の日々の不摂生なのか……。

 若い頃のツケがね……きているんですよ(笑)

犬山 なんも言えない……おっしゃる通りです(笑)。以前は気を抜くとすぐにジャンクフードに手が出たりもしたけれど、今はお酒の飲み過ぎで肝臓が脂肪肝気味だったりして体重を減らさないといけないこともあるし、子どもが産まれたことで、自分が元気でいられるために頑張ろうというモチベーションが上がりました。できるだけ身体にいいものを摂りたいと思うようになって、その筆頭が私の場合は野菜だったんです。

川上 もともと苦手だったんですか?

犬山 どちらかというと義務感で食べていました。でも義務感だと野菜を食べることが楽しくないし、楽しくないと習慣にならないじゃないですか。だから野菜をおいしく食べる方法はないものかと、煮物にしたり、スープにしたりといろんな調理を試してきたんです。そのなかで「塩がおいしければ」ということに気がついたこともあって。

 うんうん、うんうん……。

犬山 ただ単純に焼いた野菜、蒸しただけの野菜に四季の塩をふってみたら、これが本当においしくて。義務感ではなく、あの野菜が食べたいって思うようになってきたんです。

 明らかにそういうふうに食べるようになってきましたね。食に対する彼女の変化を感じます。

犬山 このあいだなんて、衝撃的な芽キャベツ事件がありました。

川上 芽キャベツ事件??

犬山 彼が、エリンギやかぶ、にんじんなどと一緒に芽キャベツを蒸してくれたんですが、それがものすごく甘かったんです。そこに冬塩をふりかけたら、その塩味が芽キャベツの甘味をさらに引き立ててくれて「なんじゃこりゃ〜!」っていうほどおいしかったんです。

 あれは本当に旨かったね。

犬山 今まで食卓にお肉が出ると「お肉だ、わーい!」だったんですけど、それと同じテンションで「野菜だ、わーい!」って思えるようになってきた。
私がおいしそうに野菜を食べる姿を、子どもに見せられるようになった(笑)。「おいしい!」って笑顔で食べるようにしています。これって私にとっては、ものすごく嬉しいことなんです。

川上 我が家でも四季の塩を使い始めてから、とくに子どもが野菜を食べる機会が増えました。

写真は春塩。四季の塩が、食卓に春を連れてくる。

犬山 正直なところ、これまで塩のことを深く考えたことがなかったんですが、季節によって味わいが違うという細やかさは好きだと思いました。自然の豊かな土地で丁寧に作られていることなど背景のストーリーを知り、脳にもごちそうだなって。それを食べられることはすごく幸せなことなんだと思いましたし、食卓の幸福度がぐんと上がったような気がします。

今回は冬塩でしたけど、4月になったら春塩ができるんですよね。春の訪れが今から待ち遠しいです。

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