マスクをしながらできる、お手軽たるみケア。虻川美穂子さんが教わりました。
撮影・森山祐子 スタイリング・野田奈菜子(虻川さん) ヘア&メイク・伴 まどか 文・菅野綾子
舌を口の中でぐるぐる回す。
舌を上唇と歯茎の間にセット。
舌を沿わせるのは唇と歯茎の間。目安は左右計6回だが、とくに回数に制限はなし。やればやるほど舌骨筋群が鍛えられ、二重あごの解消に繋がる。できるだけ大げさに舌を動かすのがポイント。
口の中で大きな円を描くようにして、舌を3回ぐるりと回す。その後、逆回しでも同様に3回行う。舌の付け根が疲れてきたら、しっかりと効いている証拠。
舌を口の中でぐるぐると動かすことで舌骨筋群を鍛え、二重あごを改善するエクササイズ。
「大きな声を出したり、カラオケで歌ったりすることがなくなった今、舌がなかなか使われず、舌骨筋群が衰えていくばかり。その結果、二重あごも加速してしまいます。また、マスクをつけていると鼻で息をするのが苦しくなり、口呼吸になりがち。すると、自分でも気がつかない間に口が半開きになり、舌や口周りの筋肉が緩んでしまいます。気付いたときに口の中で舌を回し、筋力をアップさせましょう」
フェイスラインを掴んであぐあぐ。
咬筋の位置を確認して手を固定。
咬筋は頬骨の下あたりにある、口を軽く開け閉めしたときに動く太い筋肉。その位置が確認できたら、刺激する頬と反対側の手の親指の腹と、軽く握った4本の指で挟むようにして固定する。
咬筋を捉えながら、「あぐあぐ」と6回口を大きく動かす。咬筋に沿って親指を下にずらしながら3カ所刺激したら、反対側も同様に行う。声は出さなくてもOK。
マスク生活で笑うことが減り、下がってしまった口角を上げるには、ながら運動を日々の習慣に。
「あごの関節には硬いものを食べるときで20〜30㎏、睡眠中の歯ぎしりでは100㎏の負荷がかかると言われています。その結果、咀嚼筋(そしゃくきん)の中でも大きな咬筋が緊張し、顔を横に引っ張ったり、ゆがめたりして、口角を上げる動きが阻害されてしまうことに。ここをしっかりほぐしてあげることでリンパの流れもスムーズになり、顔のむくみも改善。たるんだフェイスラインもスッキリしてきます」
「イタ気持ちよかったです。なんとなく顔が重いなと思っていたんですけど、コリが取れたせいか、表情筋をスムーズに動かせるようになった気がします。頑張って続けますね!」
『クロワッサン』1033号より