宮崎美子さんが、華やかウェーブヘアに挑戦。【大人のヘアスタイル】
撮影・玉置順子(t.cube) スタイリング・坂能 翆(エムドルフィン) ヘア・長谷川弘美(ESPER)、 メイク・岩出奈緒(エムドルフィン) 文・一澤ひらり
「顔のまわりがふわふわとするのは久しぶり。気持ちが楽しくなりますね。」
大人の「ゆるふわ」を実現して、お出かけするのが楽しみに。
ゆるやかにパーマをかけ、華のあるウェーブヘアになった宮崎さん。
「素敵! とても軽やかになったし、こんなに雰囲気が変わるなんてビックリです。けっこう切りましたけど、ちゃんと後ろで結べるから仕事に影響ないし、ウェーブで柔らかい印象になりました。鎖骨のあたりに髪がふわっと遊んでる感じも楽しいですね」
ロングからセミロングになって、フェミニンな雰囲気にご満悦の宮崎さんに、長谷川さんが説明する。
「実は13cmも切ったんです。重さがなくなって軽快になりましたよね。ローレイヤーを入れることで、全体のシルエットにエアリーな動きを出しました。レイヤーを入れずにパーマをかけると、裾だけが広がる感じになりやすいんです。トップのほうは大きめのロッドで根元から巻いて立ち上げて、表面をふっくらとさせ、きれいなウェーブとボリュームを出しています。宮崎さんのやさしい雰囲気にぴったりですね」
新しい髪型で、宮崎さんがふだんどおりに髪を束ねてみると、
「後れ毛に動きがあるとニュアンスが出ますね。それだけで気分が浮き立ちます。いまコロナ禍で鬱々とした状況にあるけれど、誰もがちょっとヘアスタイルを変えるだけで明るい気持ちになれて、お出かけしたくなってくるんじゃないかしら。それに髪って、自覚していなくてもストレスを教えてくれる健康のバロメーターになってくれる。ありがたいなって思います」
ところで、宮崎さんの目下の課題は、いつヘアマニキュアで染めるのをやめるのかということ。
「まだもうちょっと先だとは思うけれど、61歳ですから役柄もお母さん役からおばあさん役に移行していく過渡期ではあるんです。私の理想は縁側で日向ぼっこをしているきれいな真っ白の髪のおばあさん。いまは2週間に1回の頻度で染めているけれど、自然の流れのままにグレイヘアへの段階を楽しめるといいなって思います」
女性にとって、髪は顔の額縁。自分を変えられるすごい装置です。
自粛期間中には、内省的な日々を過ごしたという宮崎さんだが、
「今年がデビュー40周年になるんですけど、コロナで諦めたくなくて動画配信を始めてみたり、新しいことには柔軟に挑戦していきたいんです。女性にとって髪は額縁みたいなもの。額縁次第で顔の印象が一変します。髪をカットするだけでも気分が上がり、自分を変えられるすごい装置です。女性はトクだなって思いますね(笑)」
[アレンジ]顔周りに揺れる後れ毛が 大人の可愛らしさを演出。
ざっくりと束ねても、フェイスラインの後れ毛にウェーブがあるだけで、女性らしく華やかな雰囲気に。
「髪をまとめると引っ詰めた感じになるのに、パーマでふんわりしたシルエットになってうれしい!」
※ビフォアカット
ボウタイ付きブラウス1万9000円(ニューヨーカー/ダイドーフォワード TEL.0120-17-0599) イヤリング10万2000円(Perlagione TEL.078-291-5088)
※アフターカット
<カットソー1万5000円、スカート2万1000円(共にニューヨーカー/ダイドーフォワード) イヤリング10万7000円(Capricious/エスジェイ ジュエリー TEL.03-3847-9903) リング58万円(QAYTEN TEL.03-62
06-6429)
※アレンジカット
チュニック3万2000円(TABASA/ピー・エックス TEL.03-6427-9306) イヤークリップ13万2000円(Capricious/エスジェイ ジュエリー) サンゴブローチ44万円(アジュテ ア ケイ/京屋 TEL.088-831-0005)
『クロワッサン』1033号より
広告