チェックリストであなたの腸の状態を確認してみよう。
文・韮澤恵理
見逃しがちな腸の訴えをチェックして生活を改善。
腸が体のバランスに大きく影響するとわかったら、自分の腸の状態が知りたくなるのでは。ひどい便秘や、腹痛などがあれば、病気ではないかと感じますが、特にツライというほどではないけれど、最近体調が悪いとか、生活が乱れているけれど大丈夫かなと思う人は、まず、腸チェックをしてみてください。
このチェックでは腸の状態を自覚するとともに、食生活の乱れや、自律神経のバランスのくずれも再確認できます。今、腸の不調を感じていなくても、疲れぎみの結果が出たら、腸ストレッチ(参考記事)や腸に効く食生活を実践し、腸を改善して強い自律神経を目指しましょう。それぞれの質問が具体的にどんな症状をチェックしているかも紹介しました。参考にすることで、改善の目標を定めやすくしています。
【1】排便は毎日ある?
※腸がリズムをもって働いているか
A□ 毎日規則正しくある。
B□ 便秘ぎみで数日ないことも。
【2】便の硬さは正常?
※腸が正常に便を排泄(はいせつ)する力があるか
A□ バナナ程度の太さで水に浮く。
B□ コロコロと硬かったり、逆に下痢ぎみ。
【3】便意は感じる?
※腸と脳の連携がとれているか
A□ 毎日ほぼ決まった時間にトイレに行きたい。
B□ 突然トイレに行きたくなったり、逆に便意を感じない。
【4】便のにおいは?
※腸内細菌のバランスがとれているか
A□ あまりにおわない。気にならない。
B□ 自分でも悪臭だと感じる。腐敗臭がする。
【5】排便後の感じは?
※腸が便を排出する力はどうか
A□ すっきり出しきった感じ。心地よい。
B□ 残っている感じやお腹の張りがある。
【6】朝食を食べている?
※生活によって自律神経が切り替わっているか
A□ 毎日何か食べている。
B□ 朝食を抜くことが多い。
【7】水はしっかり飲んでいる?
※水分の代謝は正常で、腸が水不足ではないか
A□ 起床時からこまめに飲んでいる。
B□ のどが渇かないと飲まない。
【8】発酵食品はよく食べている?
※腸内の善玉菌は多いか
A□ 毎日何か食べている。
B□ 特に心がけては食べていない。
【9】食材はいろいろバランスよく食べている?
※食物繊維を含め、必要な栄養素がバランスよく摂れているか
A□ 主食に加え、野菜や肉などいろいろ食べている。
B□ 主食抜きで肉食が多い。
【10】起きる時間は一定?
※体内時計に負担がかかっていないか
A□ 起床時間がほぼ一定。
B□ その日によってまちまち。
【11】食事のリズムは定まっている?
※消化器が規則的に活動しているか
A□ 食事は3食規則正しく食べている。
B□ 不規則で、お腹が空いたら食べる。
【12】12時までに寝ている?
※昼夜の中で睡眠に適した時間に眠っているか
A□ 12時前には寝るようにしている。
B□ 明け方まで起きている日もある。
【13】夜、湯船につかる習慣がある?
※副交感神経を優位にして眠っているか
A□ できるだけ毎日湯船につかって入浴。
B□ シャワーですませる日がほとんど。
【14】毎日7000歩以上は歩いている?
※腸を動かす下半身の運動ができているか
A□ 通勤や買い物も含め、7000歩は歩いている。
B□ ほとんど歩かない日がある。
【15】腹筋はあるほうだと思う?
※腸を支える体が維持できているか
A□ 腹筋は意識して鍛えている。
B□ お腹フニャフニャで筋肉はない。
【診断結果】
● Bが3つ以上
今は不調がなくても、腸に問題が出てくるかも。
● Bが5つ以上
腸はお疲れぎみのはず。このままでは心身ともに不調に。
● Bが8つ以上
あなたの腸は不健康。すぐに腸活ストレッチや食生活の改善を。自律神経のために生活リズムの見直しも必要。
※1~8にBが多い人は腸がトラブルを起こしているかも。ストレッチや食事で改善しなければ、消化器内科などを受診してみましょう。
※9~15にBが多い人は自律神経が乱れている可能性あり。腸を健康に、当てはまる項目の改善を。
『Dr.クロワッサン 名医が教える腸ストレッチで、自律神経はよみがえる。」(2019年1月15日発行)より。
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