朝の体幹トレーニングで姿勢を正して安定した体に。
撮影・黒川ひろみ ヘア&メイク・村田真弓 文・小沢緑子
肩はがし[左右各1回]
1.手が引っ張られるような気持ちで胸を広げる。
椅子に座り背筋を正し、左手を斜め後ろにのばして胸を広げる。手が引っ張られるイメージで行うと、加齢で縮こまりやすい首筋にある胸鎖乳突筋も刺激できる。息を吐き切る。
2.さらに胸を広げて大胸筋をのばしていく。
背中が丸まるのを防ぐためにさらに胸を開く。左肘を曲げ、手の甲を腰の後ろに当てる。息を吸いながら背中をのばして胸を広げ、胸にある大きな筋肉、大胸筋をのばす。
NG
背中が曲がり首が倒れた姿勢で行わないこと。肩が前に入ると胸が開かないため、大胸筋をのばすことができない。
3.首を横に倒してのばし、肩周りの筋肉をほぐす。
首の筋肉をのばすことで、肩や肩甲骨周辺の筋肉もほぐしていく。息を吐きながら首を右側にしっかり倒す。反対側も1〜3を同様に。左右1回ずつ行えばよい。
“のばすだけ、ゆらすだけ”で体を整える体操を提案する橋本はづきさん。今回は、体幹を鍛えるメニューを紹介。
「年齢とともに硬くなり縮こまりやすい肩と腰、ひざ裏や太ももの筋肉を集中的にケアしていきます。まずは各部位に少しずつ力を加え、筋肉の深い部分にも働きかけてのばしていきます」
さらに生活習慣のクセからゆがみやすい腰周りには、ゆらす動きもプラス。
「この2つの動きで筋肉が柔軟になり、次第に頭が背骨の上にのり、骨盤で支える正しい姿勢がとれるように」
朝昼晩に分けて行うのもポイント。
「仕事や家事の合間にできる動きなので、やりやすいものから行って。1日3回1分ずつでも行うとしなやかで軸がしっかりした体に変わってきます」
橋本はづき(はしもと・はづき)さん●ヨガインストラクター。ヨガスタジオ「アウェイク鎌倉」(awa ke-kamakura.com)主宰。健康管理士一般指導員。著書に『のばしゆらし体操』。
『クロワッサン』1022号より
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