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肌年齢マイナス5歳が目標!スキンケアとメイクのマル秘ワザ。

年齢を重ねるとともに、きれいになることを諦めていませんか? 「あの頃の肌は……」と振り返るのではなく、ほんの少し“きれい”の意識改革をすれば目の前が開けるはず。まずは、素敵に年齢を重ねているふたりの経験やアドバイスを参考に、あなた自身の魅力を再発見し、もっと「きれいになれる条件」を探ってみましょう。

撮影・天日恵美子 ヘア&メイク・藤本 希(cheek one) 文・今井 恵

年齢とともにメイクは薄づきに。清潔感がきれいの決め手。

「清々しく生きるため、手放せる人でありたい」松本さん

「大人の化粧とは、社会性を帯びている」浅香さん

(左)浅香純子さん Say ブランドマネージャー(右)松本千登世さん エディター、ライター
(左)浅香純子さん Say ブランドマネージャー(右)松本千登世さん エディター、ライター

浅香純子さん(以下、浅香) 松本さん、相変わらずおきれいね。

松本千登世さん(以下、松本) とんでもない! お久しぶりです。

浅香 世の中、きれい=若い頃の肌や顔、と思いがちですが、私は年相応の美しさが一番だと思います。私自身も10代、20代の時の肌より、むしろ30代の頃の肌が好きでした。

松本 そうなんですか?

浅香 若い頃はニキビがあって、毛穴も開き、今思うとひどかったから。学生時代に「鼻がイチゴみたい」と言われたのがトラウマで。

松本 今はきれいなのに……。

浅香 化粧品会社に入って肌のことをきちんと勉強し、30代になったら10代特有の赤みも消え、自分で見ても肌がきれいになってうれしかった。

松本 実は私も20代の肌にはいい思い出がないんです。きちんとコントロールできず、日替わりで今日は吹き出もの、今日は肌荒れって感じで。

浅香 仕事も遊びにも忙しい年頃で、外食なども多い時期ですものね。

松本 だからどれだけ老けたとしても「今のほうがマシ」って思えます(笑)。

浅香 でも50代で更年期を迎えると、肌にはそれなりのターニングポイントよ。私は53歳でボケ防止のために運転免許をとったんだけど、免許証の写真を見て「なに、私の顔!」って。目の下と上まぶたがたるみ、急に目が小さくなった気がして。顔の上半分から老化が始まったんだなあと。

松本 あら! 私は下半分からですよ。最初に気になったのはほうれい線ですから。人によって違いますね。

浅香 今60代だから、もちろん老化は進行形。そろそろ口の周りに出てきそう。だから一生懸命おしゃべりして動かしているの(笑)。

松本 それ、絶対にいいはず。口元の筋トレですね。私が以前、浅香さんに『老化がどのように起きるのか』を取材させていただいたのを覚えていますか? 予習のおかげで、老化がいやというより、ひとつひとつ「これなのか、来たな」って感じです(笑)。

浅香 あら(笑)。先日、とあるセミナーで「毛穴が気になる」と、ファンデーションを厚塗りして隠そうとしている方がいたんです。私が「それではかえって毛穴が目立ちますよ。薄くしませんか?」と言うと「いやだ」とおっしゃるんです。でも「だまされたと思って」と粘り、お化粧を落とし、ファンデーションを薄く塗ってから、ツヤを足して差し上げたの。そしたら「あら! 毛穴が気にならない」と驚かれて。メイクの勘違いって意外と多いのよね。

肌年齢マイナス5歳が目標!スキンケアとメイクのマル秘ワザ。

きれいを妨げる、メイクの勘違いや思い込み。

松本 ツヤや光のカモフラージュ効果を知らない人は多いかも。幸い私はスキンケアやメイクの勉強ができる仕事なので、年齢とともにファンデーションはどんどん薄くなりました。

浅香 そうよね、厚く覆わないほうが、肌のツヤや透明感が隠れず、きれいに見えるものね。老化を感じたら、自分の顔ときちんと向き合うのが大事。私も40代の頃、目の下のシワが気になって、メイクアップアーティストの先輩に相談したの。そしたら「インドの女性を見てごらん。彼女たちは彫りが深い分、目の下の影も個性だと思っているよ。あなたもそう考えなさい」と言われて、気持ちが楽になったんです。気にしてコンシーラーを厚く塗って悪目立ちさせたり、注射でパンパンに膨らませると、かえって目が小さく見えるもの。シワを気にするあまり、目が小さく見えては本末転倒よね。

松本 雑誌作りの現場では写真のレタッチ技術があり、シワやシミを消せますよね。でも一歩間違えると個性を消してしまうんです。レタッチしすぎたモデルの顔は個性が消えて似てしまう。それならほうれい線も、もしかしたらその人らしさなのかなと。最初はいやだなあと思ったけど、受け入れたことで自分が変わった気がします。シミやシワをなくしても、それだけでキレイになれるわけじゃないし、私が「キレイだな」と思う人もそこじゃないんです。むしろ肌のツヤとかハリ感、明るさから感じる元気さや健康的な雰囲気こそが魅力。だから、そこはスキンケアでがんばろうと思っています。最近、ファンデーションはほぼ塗らず、赤い口紅だけのほうがいい感じの日もあって。メイクは隠すものでなく、ツヤを足すとか、プラスの要素を増やす気持ちで楽しんでいます。

浅香 まったくそのとおり。私も最近は女優さんより、普通の人がきれいに見えるんです。教室の40代以降の生徒さんでキレイだと感じる人の共通点を考えてみました。「きちんと生きている」「潔い」「表情が豊か」「姿勢がいい」「言葉遣いが美しい」人なんです。人は二次元でなく、動いたり話したりするのだから、心が表情となり、姿勢となって、外見に影響するんだと思う。

松本 本当ですね、私もそうなりたい。

浅香 そういう意味では、女性の美しさのピークは70代じゃないかと思うのよ。自分の顔や肌のことを考え、手をかけている人は、70代になると独特のツヤと透明感が出てくるんです。

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