からだ

冬の肌をほぐす、バームの上手な使い方。

オイルとバームは、肌が硬くこわばりやすい冬のお守り的存在。その上手な使い方を、バームのエキスパートに教えてもらいました。
  • 撮影・目黒智子(人物)、久々江 満(商品) 文・片岡えり

BALM「ダメージを受けた肌は 湿潤バームで守って回復」

【バームの達人】小林ひろ美(こばやし・ひろみ)さん●美容家。美・ファイン研究所主宰。リバイタライズサロン「クリーム」ディレクター。理論的で実践しやすく効果的な美容法は、国内外の女性に支持される。

「バームは安定した冬肌に衣替えするための飛び道具」と小林ひろ美さん。

「オイルとバームは、役割が異なります。オイルは水分を抱えながら角層に入っていくので攻め込んだケアも可能。有用成分をワセリンやミツロウで固めたバームは、内側の水分が逃げないようにフタを閉じてバリア機能をサポート。外部刺激を跳ね返し肌の回復を助けます。肌の状態を見極めて使い分けて」。成熟世代なら誰でもバームが必要なときがある。「乾燥や環境の変化で敏感になったり、肌荒れが続いたり、赤味が出たり。ダメージを感じたら、いつものケアをバームに替えて、包帯で傷を癒やすように刺激と乾燥から徹底的に保護。危ない!と思ったときにすぐ使えるよう常備しましょう」

小林さんおすすめ“包帯バーム”

1.ビタミンとミネラルで炎症を抑え肌免疫力もアップ。TSUDA S ETSUKO スキン バリアバーム 18g 5,400円(ドクター津田コスメラボ TEL.0120-555-233)
2.保湿成分ライスパワーNo.7や発酵ヒアルロン酸が乾燥を撃退。携帯にも。米肌 肌潤エッセンスバーム 9.5g 3,500円(コーセープロビジョン TEL.0120-018-755)
3.茶実油、紅花油がマッサージで浸透。年齢肌を優しく包み、輝きとふっくら感を。VQ コンセントレート バーム 26g 8,000円(イグニス TEL.0120-664-227)
4.肌荒れ、乾燥肌に高精製ワセリンがとろけてピタッ。刺激からガードし、潤いを閉じ込める。イハダ 薬用バーム 20g 1,350円(資生堂薬品 TEL.03-3573-6673)

人肌に温めてから手のひらで包み込む。

両手のひらの体温でバームを溶かしオイル状にしてから肌にオン。
手のひらに広げたバームを肌にのせ、手を動かさずにそっと包み込む。

固形や半固形のバームを肌に直接のせるのはNG。なじませるために肌を摩擦しさらに傷つけてしまうから。手のひらで温めたら優しくハンドプレス。肘を上げて手の動きをロックし、摩擦を避けて。

かさつく関節部分は集中ラップパック。

肘を曲げた状態で関節のシワを伸ばし、バームを優しく塗りこむ。
バームを塗った上からキッチン用ラップを巻いて湿潤環境を作る。

ダメージケア効果が高いバームは、顔だけでなくボディの手強い乾燥にも活躍。乾燥と摩擦でごわつく、肘や膝、かかとにもたっぷり塗りたい。その上にラップを重ねて逃げ道を塞ぐとさらに効果的。

リンパを流して首のシワもふっくら。

バームを指全体に広げ、3本の指の腹で耳から鎖骨に向かって滑らせる。
首全体にバームを広げ、シワの気になる部分に温めたタオルを重ねる。

オイルのように浸透しないバームは指を滑らせるマッサージにも最適。バームを手にとり、耳の下から鎖骨につながるリンパの滞りを流せば、顔のくすみやむくみが軽くなり首のシワもカムフラージュ。

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