お茶の透明感と香り高さ、そんな美しさが憧れです。
撮影・青木和義 ヘア&メイク・レイナ 文・越川典子
客も主人も一緒にお茶を味わう。中国茶の作法は楽しい。
出野尚子さん
「chanowa」主宰
いでの・なおこ●茶会を始めて、今年で15年に。九州・熊本市内にある「泰勝寺跡」を活動のベースに、京都や東京などでも定期的に茶会を開く。
さあ、茶会の始まりだ。心の中でつぶやき、静寂の中、すっと背筋をのばす。
「今日の茶葉は、宮崎のウーロン茶『みなみさやか』です」
主宰する出野尚子さんの、涼やかでゆったりした声が響く。まるで音楽を聴いているような心地よさだ。
「香りを飲む。私はそんな言い方をしますが、まず茶葉そのものの香り、茶杯から立ち上る香り、口に含んだ香り、のどを通ったあとに戻ってくる香り、茶殻の香りまで楽しむことができるんです」
透明で黄金色が美しいお茶を含むと、ふわっと口中に香りが広がっていく。そのひとときの幸せを皆で味わうのだ。
「お茶の世界に入るきっかけは、熊本の釜炒り茶。鹿児島出身の私にとって、お茶といえば深煎りの濃くてまったりしたお茶。ところが、釜炒り茶は香り高く、透明感があってさわやか。衝撃でした」
聞けば、中国から伝わる古来の製法をそのまま受け継いでいると知った。
「今では、毎年のように中国に。今年は、ジャスミン茶の故郷、福州へ。真っ白な小さな花がしきつめられ、香りに浸ってきました(笑)。お茶を楽しむときは、五感すべてを使って感じてください。その中でひとつ好きなお茶を見つけて、世界を広げていくと楽しいです」
幸せそうな出野さんに聞いてみたくなった。女性の美しさって何ですか。
「お茶のような香り高さと透明感をたたえている──そんな女性に憧れますね。顔立ちがどうとかではなく、その人の佇まい、かもしだす雰囲気を含めて、美しさなのではないでしょうか」

だから、そばにデルメッド。
茶葉の栽培を見るために、国内外を飛び回る出野さん。「とくに中国では、高地に行くことが多く、いつも紫外線を浴びてしまいます。そんなとき、プレミアム UVベイスをたっぷりめにつけます」。旅のバッグにいつもある、大切な相棒だ。
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