「欧米では『膣ケア』がすすんでいます。ひだ状になっている部分をどう洗い、どうケアするか教えることは、自己肯定感をもつことにつながります。ひいてはセックス、妊娠、中絶、出産など、カラダにまつわることを自分で決定する能力につながっていくのだと思います」
デリケートゾーンの悩みは本当に人それぞれ、それこそデリケートな様相を呈している。
「医療現場でも、『大した病気じゃないから』『気のせいだから』と理解されないこともあります。なかには、出産や婦人科検診で医療者の言葉で傷ついて、婦人科に行くことすらためらう人もいます。でも、放っておいて深刻な症状になることだけは避けてくださいね。もし娘をもつ母親であれば、ケアの方法も教えてあげてほしいと思います」
なぜなら、不快感は女性のQOLを大きく損なってしまうから。
「まずは、ふだんのケアから見直していきましょう」