朝の洗顔の代わりに蒸しタオルで肌を拭く。山本浩未さんの日課というこのケア、実は夏の終わりにこそ効果的。
「紫外線を浴びた肌は、角質が硬くなってごわついています。温めてゆるめることで肌がふんわり柔らかくなり、化粧品の吸収もぐんとよくなるんです」
最近では、「温度」と「香り」のこだわりを加えて新たな提案もしている。
「まず、蒸しタオルは50度にすること。風邪で喉が痛い時に『50度のお湯でうがいするといい』というお医者さんの話を聞いて、弱った細胞を元気に蘇らせる温度なんだと考えました。肌もきっと同じ。以前、野菜の50度洗いも流行りましたよね。沸騰したお湯と同量の水で簡単に作れるのも利点」
さらに、湯に精油を含んだエッセンスを数滴たらすのもポイントだ。
「蒸しタオルの蒸気とともに香りを吸い込み、精油の効果を全身に巡らせるんです。この時、腹式呼吸も忘れずに。白湯を飲みながら行えば、体が内外から温まり、肌も気持ちも上向きます」