家の中をチェック! もしもの避難生活に備えておきたい食材&知識──いつもの生活から食つなぐ技
イラストレーション・小林マキ
「在宅避難はおよそ1週間。避難生活が始まったら、冷蔵庫は“大きなクーラーボックス”だと考え、そこにある生鮮品から無駄なく食べ切る意識を持ちましょう」と、自身も在宅避難の経験を持つアベナオミさん。
「鮮度の高いものから徐々に保存の利く食材へと移行する計画的な循環を作ることで、衛生管理と栄養バランスが維持しやすくなります。心が落ち着くおやつの用意も忘れずに」
そのまま食べられる冷凍食品をストックしておく
「冷凍庫には、解凍したらそのまま食べられるものをストックしておくのがおすすめです。カットフルーツやスイートコーン、グリーンピースなどは、調理の手間をかけずに手軽に栄養を摂取できるため、避難生活時の野菜不足解消に非常に役立ちます。もちろん全てを“そのまま食べられるもの”にするのは非現実的ですが、日常の食材とバランスよく混ぜて備えておくことが、在宅避難時の食事を楽に充実させる鍵です」
パスタは最強の備蓄食
「麺類は水に浸しておくと茹で時間が短く済みます。中でもパスタは、災害時の備蓄食として最適。うどんやそうめんなどと違い、茹で汁もそのまま調理に活用できるため、貴重な水を無駄にしません。細麺やマカロニなら火の通りも早く、燃料の節約にもつながります。缶詰や野菜と一緒に煮込めば、栄養バランスも整いやすく、少ない水で満足度の高い食事が作れるため、在宅避難の心強い味方となってくれますよ」
野菜不足になったら、青汁、サプリ、プロテインで栄養補給
「避難生活が長引くと、どうしても野菜不足に陥りがちになり、口内炎や便秘などに苦しむことも少なくありません。食事からの摂取が理想ですが、最終的な栄養補給手段として青汁やマルチビタミンサプリ、プロテインなどの健康食品を常備するといいでしょう。シェイカーが一つあれば、水で溶かすだけで手軽に補給可能ですが、そのまま摂取できるタイプも選んでおくと、水や牛乳が手に入らない状況でも安心です」
食べ慣れたおやつこそ心の安定剤
「災害時の張り詰めた環境下では、食べ慣れた味や、大好きなおやつこそが心の安定剤になります。非常食=乾パンと思い込まず、お気に入りの羊羹やおかきなど、個包装で常温保存できる好みの菓子類をぜひ用意しておきましょう。インスタントコーヒーもおすすめです。一日一回、お気に入りを食べる時間は、張り詰めた気持ちを緩める大切なひととき。非常時こそ、自分自身をご機嫌にする工夫を忘れないでください」
年に一度は「鍋で炊飯」の練習を
「電気やガスが不通になったらカセットコンロで炊飯を、とはいいますが、いざとなるとどうやったらいいかわからない。年に一度は鍋やフライパンでの炊飯を実践しておきましょう。練習を兼ねて新米の季節などにイベントとして楽しむのもいいですね。炊いたご飯はおにぎりにしてラップで食べれば洗い物も出ず、非常に衛生的です。もし本番でうまく炊けなくても、お粥や雑炊にアレンジする知識を持っておけば大丈夫」
『クロワッサン』1172号より
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