『Mono(Feat. skaiwater)』(i-dle)──あらゆる違いを超えて、愛はモノラルで響く
高橋芳朗の暮らしのプレイリスト。今回は、フェミニズムを基調とした力強い主張で知られる韓国の5人組ガールグループ、i-dleが1月にリリースしたシングル「Mono(Feat. skaiwater)」。曲に参加しているのは、自身もノンバイナリーを公言する気鋭のイギリス人ラッパー/プロデューサーのskaiwater。
文・高橋芳朗
毎年6月はLGBTQ+の権利と文化を祝うプライド月間。今年この時期に真っ先に聴きたい一曲として推したいのが、フェミニズムを基調とした力強い主張で知られる韓国の5人組ガールグループ、i-dleが1月にリリースしたシングル「Mono(Feat. skaiwater)」です。
「Mono」のタイトルは、音声をひとつのチャンネルで届けるモノラル再生にインスピレーションを得たもの。ステレオの複雑な音場を取り払い、音をありのままに伝えるモノラルのコンセプトが、曲全体のメッセージの核となっています。
英語と韓国語で綴られたこの曲で、最も心に刺さるのがリフレインの一節。「右でも左でも、東でも西でも、ストレートでもゲイでも」という言葉に続き、「雑音を消して、あなたの本当のバイブに乗って踊れ」と呼びかけます。そして「世界をモノラルで再生しよう、愛はモノラルで響く」と高らかに歌い上げるのです。
「Mono」に参加しているのは、自身もノンバイナリーを公言する気鋭のイギリス人ラッパー/プロデューサーのskaiwater。その起用からも、i-dleのメッセージに込められた誠実さと覚悟が伝わってきます。メンバーのMINNIEが「エフェクトをすべて取り除き、本質にフォーカスする曲」と語ったように、あらゆる属性や立場の違いを超えて、愛と自分らしさだけをシンプルに見つめる。その潔さが、プライド月間にこの曲を聴く理由です。
『クロワッサン』1168号より
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