飯尾和樹さんが語る、テレビ番組『飯尾和樹のずん喫茶』──喫茶店で隣にいる人の生活とか背景まで気になってしまいます
撮影・天日恵美子 スタイリング・繁田美千穂 文・黒澤 彩
「ぺっこり深々88°」「忍法めがね残し」など、クスッと笑ってしまう芸と柔和な人柄で、テレビで見ない日はないほど人気者の飯尾和樹さん。野球、料理など好きなものが仕事にも活きて、喫茶店を巡る番組『飯尾和樹のずん喫茶』(BSテレ東で日曜夕方5時45分〜放送中)は5年目を迎えた。
「お店を営んでいる人に興味があります。どうして喫茶店の店主になったんだろう?って、知りたいですよね。お客さんが店を継いだり、そういうストーリーが面白い。プライベートでも、よく喫茶店でアンケートなどの書き物をします。家だと誘惑が多くてだめなんですよ。横になったらお終いだし」
静かすぎず、ざわめいている環境がちょうどいい。ただ、仕事をしに来たはずの喫茶店で、隣のご婦人たちの会話に耳をそばだててしまったり、平日の昼間にのんびりお茶を飲んでいる男性が気になったりもする。
「この人、自営業かな?なんて想像してしまいます。子どもの頃からなぜか他人の生活に興味がありましたね」
小学校からの帰り、友だちと3人で盛り上がっていたのに、途中であっさり別れて家路につくのがちょっと名残惜しかったという飯尾少年。「じゃあね!」と別れたあと、少ししてから戻って後ろ姿を見守っていたという。
「あんなにはしゃいでたのにスタスタ歩いてる! ちゃんと切り替えてるんだなとか。もう一人のやつは木の葉っぱ触りながら歩いてるなとか、確認していました。どうも、みんなの“その後”が気になるんですよね。僕自身は余韻を引きずるほう。1人になってからも思い出し笑いしていました」
芸人としてはベテランの域に入りつつある年頃。以前には、ハンバーガーのピクルスのような芸人でありたいと語っていたが、今の心境は?
「やっぱりピクルスみたいな存在でいたいです。メインの肉だけじゃハンバーガー完成しないでしょ? 『あいつも入れといたほうがいいな』って思われたい。でもね、ピクルスには弱点があって、子どもに人気がないんです」
よく歩き、よく食べる芸人でいるために、願うことは一にも二にも健康。
「出川(哲朗)さんたちと食事しても、いつも健康の話になります。『黒酢がいいらしい』とか『肩動かすといいんだって』とか言って、みんなで斜めになって腕伸ばしています。居酒屋で(笑)」
『クロワッサン』1165号より
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