【気軽に始める大人の山歩き】イラストレーター・後藤郁子さんと登る筑波山 vol.3──山歩きの疲れを癒やす足湯とおみやげ探し
撮影・黒川ひろみ 文・新田萱子 イラストレーション・後藤郁子 取材協力・古園麻子
後藤郁子(ごとう・いくこ)さん イラストレーター。主に切り絵を用いて野山のモチーフを描く傍ら、繁忙期には山小屋の手伝いも。オリジナルアイテムは後藤郁子商店(ikuko510.stores.jp)にて
足湯で疲れを癒やし、最後は土地のおいしいもの探し
「下山後のおみやげ探しと温泉は欠かせないですよね」
と、後藤さん。筑波山神社横の旅館「筑波山江戸屋」に足湯があると聞き、寄ってみることに。落ち着いた内装のロビーの奥、屋外のバルコニーにある6人がけの浴槽に注いでいるのは大浴場と同じ源泉の「双神の湯」。足を浸すと血の巡りとともに山を歩いたあとの疲れがじわりとほぐれていく。喫茶のサービスもあるというので、敷地内に湧く筑波山の名水で淹れたコーヒーをオーダーして一服。目の前の緑や近くを流れる沢のせせらぎにも癒やされ、良い締めくくりとなった。
再び筑波山神社入口バス停まで戻り、シャトルバスに乗りつくば駅へ。あとはつくばエクスプレスに乗るだけ……だが、改札口の斜め向かいにある小さな店が外に野菜やパンなどをずらりと並べ、寄り道せずにはいられない雰囲気を醸し出しているのを発見。「つくばの良い品」と店名にあり、どうやら果物や野菜に地酒、焼き物など、筑波近隣の特産品を広く扱う物産館のようだ。さっそく覗いてみる。
筑波山江戸屋
開業390余年の老舗旅館。ロビー併設の足湯は、緑を眺めながらくつろげるロケーション。喫茶「せせらぎ」で供される敷地内の湧水「杉の水」で淹れたコーヒーはクリアな味わい。ラスクとのセットで770円。足湯のほか日帰り温泉(利用料1,540円、利用時間は足湯と同じ)も人気。
TXアベニューつくばの良い品
特別栽培の野菜から筑波山の湧水を仕込み水に使った地酒、地元の窯で作られるつくばね焼まで、コンパクトな店内につくばの特産品を詰め込んだ物産館。JAXA筑波宇宙センターがあることにちなみ、プリンやたこやきなどをフリーズドライにした宇宙食も。朝8時開店なので、筑波山に向かう前におにぎりやスイーツなどの軽食を仕入れるのにもいい。
「野菜がみんな新鮮でおいしそう。菊芋って初めて見ました。こういう発見も旅の楽しみですね」
気になるものをいくつか買い込んで、無事に電車に乗り込んだ。
「思いがけない絶景が見られたうえに普段は目にできない植物や鳥に会えて、最後には採れ立ての野菜も買えて。充実の一日でした」
と、振り返る後藤さん。初の筑波山は、なかなかに印象深かったよう。
「平野にすっと立つ姿もきれい。下山してから眺めた時も、この山に登ったんだなという感慨がありました」
低山の良さを改めて尋ねると、
「やはり、思い立ったらすぐに行けるところ。今回のように乗り物が充実している山だと体力に合わせていろいろなルートが選べるし、さらにハードルが下がりそうですよね。のんびり歩くなら今日の行程を逆回りに、神社からつつじヶ丘へと徒歩で登って、ロープウェイで山頂に行くのも楽しそう。男体山にも行きたいし、また季節とルートを変えて歩いてみたいです」
『クロワッサン』1163号より
日除けや冷え対策にも便利なシアーカーディガン
コットン100%で軽くて涼しい素材ながら、日差しや冷房の冷えからもしっかり守ってくれるカーディガン。これから暑くなる季節に持っておきたい、心強い1枚です。
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