【ヨガのポーズ88】“ならう” 前にならえのポーズ——Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方
とりあえず、前にならう。後ろには下がらずに、次に前進するためにも。──前に進むだけが人生じゃありません。ときには足踏みしたっていいんです。基本に倣ったり、ロールモデルの真似をしたり、そこから現状打破することも。
撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子
前にならえのポーズ
足を肩幅に広げてまっすぐに立ち、腰を後ろに引きながら下ろします(膝が足より前に出ないように)。同時に両腕を床に平行に上げて「前にならえ」の形にしましょう。深い呼吸で8秒。1日に何回でも。
どこか懐かしいこの姿勢。そう、「前にならえ」の姿勢です。
ならう、には「習う」「倣う」という2つの漢字があります。前者は、教えを受けて学ぶこと。後者は、手本を模倣して、規範などを身につけること。ニュアンスは違いますが、どちらも今ある文化なり技術、知識を受け継ぐことを意味しています。
考えてみれば、世の中のたいていのものは、パイオニアが作ってきたもの。その型を学ぶことで、続く人たちが進化・発展させてきました。ゼロから一気にイノベーションは起きません。
もし今のあなたが、先が見えずに足踏みをしていたり、迷ったりしていたら、「ならう」気持ちを思い出してほしいのです。先人の敷いたレールを歩いてみる。歩きながら修正をかけていく。すると、目指す場所、なすべきことが見えてくるものです。新しい何かが生まれるのは、その先のこと。
時間は、どんどん進んでいきます。時代も変わり、環境も変わり、周りの人も変わります。その中で、自分だけがそのままなら、相対的に後ろに下がることになりかねません。
また動き出すときは、あなたが見ているのは未来であってほしいから、今は、とりあえず「前にならう」。これは、現状打破して、前進するための好手と思ってください。
『クロワッサン』1157号より
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