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非常時にも温かい食事で心に栄養、今泉マユ子さん考案の「お湯ポチャレシピ(R)」。

心細い時も、活力になるのは食事です。思うようにガスや水道を使えない状況でも慌てず調理ができるよう、普段から実践できる調理術をご紹介。

撮影・黒川ひろみ スタイリング・中村弘子 構成&文・singt 撮影協力・UTUWA

非常時にも温かい食事で心に栄養、今泉マユ子さん考案の「お湯ポチャレシピ(R)」。

非常時に好きな味や温かいものを食べられると、体はもちろん、心への栄養にもなる。そんな目的で防災士、管理栄養士の今泉マユ子さんが考案したのが「お湯ポチャレシピ(R)」だ。

「カセットコンロとカセットガスボンベ、高密度ポリエチレン製のポリ袋の用意があれば温かい料理を作れるという優れもの。調理法はシンプルで、材料をポリ袋に入れたら、湯せんをして蒸らすだけ。一つの鍋で何品か同時に調理でき、レトルト食品を同時に湯せんするのにも便利。家族それぞれのニーズにも対応できます。また、水も鍋も汚れず、衛生的で洗い物も出ません。まさに災害時にぴったりの調理法なので、普段から作り慣れておくのがおすすめ」(今泉さん)

白いほかほかのご飯から、温かいおかず、パスタ、おやつなど、覚えておくと幅広く応用可能。また、高たんぱくの魚缶詰、食物繊維やミネラルが豊富な乾物などで火を使わず作れる「即食レシピ(R)」も、非常時の偏りがちな栄養を補ってくれるはず。

基本のお湯ポチャレシピ(R)

まずは、いつものお米でご飯を炊いてみることから実践を。

1.ポリ袋に材料を入れる。

非常時にも温かい食事で心に栄養、今泉マユ子さん考案の「お湯ポチャレシピ(R)」。

高密度ポリエチレン製ポリ袋に材料を入れる。ご飯茶碗2〜3杯分なら米(無洗米または精白米)1合(150g)と水200ml(1カップ)。なるべく空気を抜き、下からねじり上げて、上のほうで結ぶ。

2.水と皿を入れた鍋にポリ袋を沈める。

非常時にも温かい食事で心に栄養、今泉マユ子さん考案の「お湯ポチャレシピ(R)」。

結び目から材料がはみ出したら、水と鍋が汚れないよう、拭き取る。鍋底に皿を敷き、鍋の深さの1/2程度まで水を入れ、1のポリ袋を沈める(材料が浸かればOK)。袋が直接鍋底に触れないことで袋の破損を防ぐ。

3.ふたをして加熱する。

非常時にも温かい食事で心に栄養、今泉マユ子さん考案の「お湯ポチャレシピ(R)」。

鍋にふたをしてから強火にかける。沸騰したら中火にし、加熱する。ご飯を炊く時は沸騰後20分加熱。加熱時間が終わったら、火を止めて、ふたをしたまま余熱で蒸らす(ご飯の場合なら10分)。

4.ポリ袋を取り出す。

非常時にも温かい食事で心に栄養、今泉マユ子さん考案の「お湯ポチャレシピ(R)」。

ふたを外し、火傷に注意しながら、トングなどを使ってポリ袋を取り出す。袋をほどき(またはキッチンばさみで結び目のすぐ下を切る)、器に盛る。なお、鍋の中の湯は繰り返し使える。

芯も残らずふっくらツヤツヤ

※災害時は、ポリ袋ごと深さのある器に入れて、そのまま食べると洗い物を減らせる。
※災害時は、ポリ袋ごと深さのある器に入れて、そのまま食べると洗い物を減らせる。

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