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「イライラ」にはクミンを。クミンシードとメカジキのレモンスープ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

暑い季節の不調にこそ、温かいスープやお茶がおすすめ。香り豊かなスパイスやハーブの持つ力を活かしたレシピで、体を労りましょう。

撮影・尾嶝 太 スタイリング・渡邉美穂

イライラ >> クミン

「気(エネルギー)が滞ることが、イライラの原因の一つといわれています。そんな時は、気の巡りをよくすることが大切。効果的なのがクミンです。クミンの香りは、リラックス効果が高く、気分を安定させたり、ストレスを軽減してくれます。ホールを熱してしっかり引き出して」

クミンシードとメカジキのレモンスープ

「イライラ」にはクミンを。クミンシードとメカジキのレモンスープ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

「三つ葉はイライラして高ぶった気持ちを鎮めてくれます」。気巡りによいとされる、メカジキやレモンの皮も一緒に摂って相乗効果を。

【材料(2人分)】
メカジキ 120g
玉ねぎ 1/2個
無添加レモン薄い輪切り 4枚分
クミンシード 小さじ1/2〜小さじ1
A[水 300ml 酒 大さじ2]
B[塩 小さじ1/2弱 薄口しょうゆ 小さじ1]
EVオリーブオイル 大さじ1
三つ葉 適量

【作り方】
1.メカジキは一口大にそぎ切りしてボウルに入れ、熱湯をたっぷりとかけて霜降りする。玉ねぎはみじん切りする。三つ葉は葉と茎を分け、茎は1cm長さに切る。
2.鍋にオリーブオイルとクミンシードを入れて中弱火にかけ、香りが立ってきたら玉ねぎと塩ひとつまみ(分量外)を加えてしんなりするまでじっくりと炒める。
3.2にメカジキとAを加え、沸騰して2〜3分煮てメカジキに火が通ったら取り出す。玉ねぎがやわらかくなるまでさらに5分ほど煮てメカジキを戻し、レモンとBを加え、味を調える。レモンを入れたら苦味が出るので長く煮ないこと。
4.3に三つ葉の茎を加えてさっと火を通し、器に盛る。三つ葉の葉をのせる。

蒸し暑さで消化力が落ちたり、室内外の温度差で体がだるくなったりと、不調を感じやすい季節です。

「暑さからつい冷たいものを食べたくなりますが、冷えた食事のとりすぎは胃腸の働きを弱めて、さらなるトラブルを招くので注意。温かいスープやドリンクで体をケアしましょう」と、国際中医薬膳師のちづかみゆきさん。

「古くから生薬として親しまれてきたハーブやスパイスは、ちょっとした日々の不調によいとされています。ハーブは、フレッシュなものを野菜感覚でたっぷりと食べるのもおすすめ。スパイスは少量でも他の味が引き立つので、塩分なども抑えられ、体にやさしい味わいに仕上がります」

  • ちづかみゆき

    ちづかみゆき さん (わかい・めぐみ)

    料理研究家、国際中医薬膳師

    国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で薬膳を学び、薬膳料理教室「meixue(メイシュエ)」を主宰。雑誌や企業へのレシピ提供やイベント講師も務める。著書に『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社)。

『クロワッサン』1122号より

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