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ツナ豆乳冷や汁風そうめん【若井めぐみさんの薬味が主役のレシピ】

口にすると体もしゃっきりリフレッシュする薬味は、食欲の落ちがちな夏こそ積極的に摂りたい食材。毎日の食卓に活かせるヒントをお伝えします!

撮影・青木和義 構成&文・中條裕子

ツナ豆乳冷や汁風そうめん

ツナ豆乳冷や汁風そうめん【若井めぐみさんの薬味が主役のレシピ】

これぞ、食欲のないときにおすすめの麺。まろやかな豆乳にみそのコクが溶け込んだ汁に、ふんわりと刻んだ薬味をふんだんにのせ、さっぱりだけど濃厚な味わい。

【材料(2人分)】
そうめん 3束
きゅうり 1本
みょうが 1個
青じそ 5枚
三つ葉 1/3束
ツナ(缶詰、ライトタイプ)1缶(70g)
豆乳 300ml
みそ(合わせみそや麦みそ、米みそ)大さじ3
白すりごま 大さじ1
生姜すりおろし 小さじ1

【作り方】
1.ボウルにみそ、白すりごま、生姜を入れて豆乳を少しずつ加えて溶き、ツナを缶汁ごと加え混ぜ、冷蔵庫でよく冷やしておく。
2.きゅうりは小口切りにして塩(分量外)で揉んで水気を絞る。みょうがは小口切りに、青じそは千切りにしてそれぞれさっと水にさらして水気を切る。三つ葉は2~3cm幅に切る。
3.そうめんを茹でてザルにあげ、流水ですすいで氷水で冷やす。水気をよく切って器に1人分ずつ分けて入れる。周りにきゅうりを入れて1をかけ、氷を2~3個ずつ浮かべ、みょうが、青じそ、三つ葉をのせる。

なじみ深い和のハーブ&スパイス、薬味が主役の夏ごはん。

刺身の脇に添えたり、冷や奴や麺の彩りに加えたり。私たちのいつもの食卓におなじみの、あの薬味も実はハーブ。

「摂ると体によい効能がある植物という意味では、薬味もハーブと同じです。わさびを生魚と一緒に食べるのも、抗菌作用があるから。刺身の傍にある薬味は添え物のイメージが強いかもしれないですが、私は巻いて一緒に食べます」

と、若井めぐみさん。特に、夏には食欲を増進したり疲労回復に役立つ和のハーブ=薬味は心強い味方に。

「取り入れ方に決まりはありませんが、生のほうがよさが活かせる場合が多い。生姜も生であれば発汗作用を促すので、夏におすすめ。混ぜることで味に複雑さが増してバランスが取れるので、何種類か合わせて使うといいでしょう」

和山椒 ミカン科に分類され、さわやかな香りが特長。痺れを伴う辛味成分〈サンショオール〉は胃の働きを高…

和山椒
ミカン科に分類され、さわやかな香りが特長。痺れを伴う辛味成分〈サンショオール〉は胃の働きを高め、消化を促してくれる働きも。

三つ葉
独特の香りにはリラックス効果や食欲増進などの作用が。カリウムが豊富なため、むくみ解消や血圧を下げる効果も期待できる。

わさび
殺菌や抗菌作用が高く、食中毒予防に効果的。細胞を破壊すると辛味成分が生じるので、独特の辛味を味わいたいならすりおろして。

ねぎ
ねぎの辛味成分である〈硫化アリル〉は、動脈硬化や高血圧の予防が期待できる。加熱すると成分が変化するため、生食がおすすめ。

みょうが
独特のさわやかな香りとシャキシャキした食感が魅力。針葉樹にも含まれる香り成分〈αピネン〉でリラックス&リフレッシュ効果も。

青じそ
ビタミンやミネラルが豊富。香り成分〈ペリルアルデヒド〉は夏に衰えがちな食欲を増進し、食中毒予防にも効果があるとされる。

生姜
生の生姜に含まれる成分には発汗作用を促し、体を冷ましてくれる効果が。夏の暑さで熱がこもった体には生で摂るのがおすすめ。

ニラ
血液サラサラや疲労回復に効果のある〈硫化アリル〉ほか、貧血予防に役立つ葉酸も豊富。食物繊維も多いので便秘予防にも役立つ。

  • 若井めぐみ

    若井めぐみ さん (わかい・めぐみ)

    料理家、ハーブ料理家

    ハーバルセラピスト。ハーブがテーマの料理教室「ヴェール エクラン」主宰。著書に『ハーブと薬味のごちそうレシピ』『ハーブと薬味でおつまみ』。

『クロワッサン』1122号より

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