“美肌は夜つくられる”という言葉をよく耳にするが、では実際に睡眠は、どのように肌に作用しているのだろうか。
「肌のターンオーバーを促す成長ホルモンは、その7割が睡眠中に出るといわれています。成長ホルモンは、天然の美容液。不足すると肌の乾燥やくすみ、しみなどのトラブルが起こるという報告もされているんですよ」
そう話すのは、睡眠コンサルタントの友野なおさん。しかし、睡眠時間はただ長ければいい、というわけではないのだそう。
「成長ホルモンが主に分泌されるのは、寝始めの3時間。浅い眠りがダラダラ続いたり、眠りが途切れてしまうと充分に分泌されないので、睡眠環境を整えて眠りの質を高めることが大切です」
できれば0時までには入眠し、睡眠時間は7~8時間が理想的だ。
「強い抗酸化作用を持ち、成長ホルモンの分泌を促す睡眠ホルモン、メラトニンの分泌のピークは、午前2時~3時。0時までに入眠すれば2つのホルモンの分泌のピークが重なるため、さらに美容効果がアップします」
とはいえ忙しくて充分な睡眠時間が取れない日や、眠れない日もあるはず。
「心配しなくても大丈夫。1~2週間のスパンで帳尻が合えばいいんです。眠れないときはコスメや香りの力を借りるのも手。眠ることをがんばりすぎず、楽しむ気持ちを持つことも、質のいい睡眠につながっていくはずです」
□ 入眠後3時間はしっかり眠る。
□ できるだけ7時間眠る。
□ 睡眠を楽しみな時間と捉える。