にんじん、キャベツ、きゅうりは野菜漬けで冷蔵、月に約1736円おトク!
撮影・山本康典 文・田辺 香 ※食品の価格は編集部調べ。
野菜漬けはすべての料理の副菜に。【1人あたり月に約1736円おトク!】
「豚肉とにんじんの酢漬けの炒めは簡単なのでよく作ります。キャベツの塩漬けはパンに合うのでトーストに。きゅうりの醤油漬けはスープや、刻んでタルタルにも」
●にんじん3本159円、キャベツ1玉105円、きゅうり3本170円を漬け1週間様々な料理に。たとえば各野菜を週2回都度購入した場合、計868円。月4回作ると、計1736円の節約に。
にんじんは酢漬けに
千切りしたにんじんに塩をふり、しんなりしたら袋に入れ、酢と砂糖を加えてもむ。5日間冷蔵保存できる。
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豚肉の切り落としに塩・胡椒し、フライパンで炒める。にんじんの酢漬け適量、カレー粉少々を加え炒める。
キャベツは塩漬けに
キャベツを千切りし、保存袋に入れ、塩をふってしんなりするまでよくもむ。1週間冷蔵保存できる。
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食パンにキャベツの塩漬け、ピザ用チーズを各適量乗せ、粗挽き胡椒を軽くふる。トースターで約5分加熱する。
きゅうりは醤油漬けに
縦横半分に切ったきゅうりに塩をふり水気を切る。保存袋に入れ醤油、みりん、生姜を加える。3日間冷蔵保存可。
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水と中華スープの素を鍋に入れて熱し、斜め切りしたきゅうりの醤油漬け、豆腐を加えて煮る。仕上げにラー油を。
野菜や米を冷蔵で長期保存する。
じゃがいも、ごぼう、玉ねぎは1カ月、にんじんとりんごは2週間、なすは5日間冷蔵保存可。
「じゃがいもは冷やすとデンプンの甘みが増します。りんごは他の食材を傷めるエチレンガスを発生するので密閉袋に。糠が劣化する米や常温でダニがつく小麦粉も冷蔵を」
岩崎啓子さんの冷凍テクニックに欠かせないのが金属トレイ
岩崎啓子さんは、食材の作り置きや冷蔵・冷凍保存による節約術の草分け的存在。
「とはいえ実はどんぶり勘定の人間なんです。そんな私でも少し考えて保存してみたら、案外節約できたんですよね(笑)」
肉や魚は週に1、2度スーパーでまとめ買いを。野菜はその都度買い足していく。
「頑張って保存したけど、冷凍焼けでロスになる食材もある。まめに使い切ることが大事です」
岩崎さんの家庭料理は毎日食べても飽きない定番の味付け。ひとつから簡単に習慣化できる。
「欠かせないのが金属トレイです。急速冷凍すれば食材を新鮮に保存できるし、時短につながります。節約できる金額でいえば、たとえば豚かたまり肉は月に1人あたり800円程度だけれど、4人家族に換算すれば4倍になります。続けていくことで、いつの間にかコツコツ節約できていますよ」
節約 POINT●平たい金属トレイで食材を急速冷凍。
「食材を金属トレイで急速冷凍すると、金属の熱伝導率で、冷凍時間が短く済みます。基本的に食材を薄くカットする、平らにのばすなどして保存します」。
急速冷凍により、解凍しても鮮度が保たれ、食感と旨味が損なわれない。
『クロワッサン』1069号より