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余り食材を使い切る、ツレヅレハナコさんの冷蔵庫活用術。

冷蔵庫は使い方次第で、毎日の料理や台所仕事がぐっと楽になる魔法の箱。食材の保存と活用、収納法まで、ツレヅレハナコさんに工夫を聞きました。

撮影・黒川ひろみ 文・嶌 陽子

ツレヅレハナコさん、頭の体操にもなる余り食材活用術。

「自宅でよく料理の撮影をするのですが、その時使った食材が余りがちで」と話すツレヅレハナコさん。少しずつ余ったさまざまな種類の食材を一掃し、冷蔵庫をすっきりさせるための解決法が、八宝菜や回鍋肉などの中華料理を作るというものだ。

(冷蔵庫は1段必ず開けておく。)1段分あれば、下ごしらえした食材を一時的に置いたりできて何かと便利。「作業もスムーズになるし、精神的にも余裕ができます」
(冷蔵庫は1段必ず開けておく。)1段分あれば、下ごしらえした食材を一時的に置いたりできて何かと便利。「作業もスムーズになるし、精神的にも余裕ができます」

「一般的には八宝菜に使わない野菜も入れてしまいます。中華料理は味が特徴的でしっかりしているので、どんな野菜でも意外と合うんです」

(余り食材で八宝菜。)その時々の中途半端に余った食材がごちそうに変身。「個人的にうずら卵は欠かせないのでわざわざ買います」
(余り食材で八宝菜。)その時々の中途半端に余った食材がごちそうに変身。「個人的にうずら卵は欠かせないのでわざわざ買います」

どんどん食材を買ってきては冷蔵庫に溜め込んでいたという時期を経て、今は使い切ることを常に意識。中華料理だけでなく、カレーや豚汁、スープなどにも余り食材を活用している。

初夏の余り野菜八宝菜

余り食材を使い切る、ツレヅレハナコさんの冷蔵庫活用術。

パプリカやズッキーニ、いんげんといった夏野菜の風味や食感が、しっかりした味付けとよく合う。食材は全て揃わなくてもOK。

【材料(2〜3人分)】
白菜、パプリカ、いんげん、ズッキーニ、ピーマン、玉ねぎなど 各適宜
豚バラ肉 100g
うずらの卵(水煮)6個
むきえび 7〜8尾(塩・酒各少々をまぶす)
オイスターソース 小さじ1
しょうゆ 小さじ2
鶏スープの素 小さじ1
しょうがオイル漬け 大さじ1/2
片栗粉 大さじ1

【作り方】
1.余り野菜は全て一口大に切る。
2.豚肉は一口大に切る。
3.フライパンにしょうがオイル漬けを入れて火にかけ、豚肉をさっと炒め、えびを入れてさらに炒める。1の野菜を加えてうずらの卵を入れ、大きく混ぜてスープの素と水1と1/2カップ、しょうゆ、オイスターソースを加え、沸騰したら2〜3分煮る。
4.仕上げに同量の水で溶いた片栗粉を入れ、とろみをつけて器に盛る。

(香味野菜はオイル漬けに。)にんにくやしょうがを粗みじん切りにしてサラダ油に漬けておくとあらゆる料理に使えて便利。香味野菜が油の表面から出ないようにすれば冷蔵で1カ月ほど持つ。
(香味野菜はオイル漬けに。)にんにくやしょうがを粗みじん切りにしてサラダ油に漬けておくとあらゆる料理に使えて便利。香味野菜が油の表面から出ないようにすれば冷蔵で1カ月ほど持つ。

「冷蔵庫にあるもので何を作るか、パズルのように考えて工夫するのも楽しいし、どこに何があるかが把握できるように。“冷蔵庫の地図”が見えるようになったので気持ちも楽ですね」

  • ツレヅレハナコ

    ツレヅレハナコ さん

    文筆家

    食と酒と旅を愛する文筆家。インスタグラムを中心に日々のおいしいものなどについて綴るほか、雑誌などでレシピを提案。近著に『まいにち酒ごはん日記』(幻冬舎)。

『クロワッサン』1069号より

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