冷蔵庫や食器、料理に秘訣あり。キッチンを整えて、幸運を呼び込む。
撮影・青木和義 文・室田元美
きれいなキッチンで気持ちよく。まずは自分の気分を上げることから。
[キッチンまわり]
●明るく清潔に保って、「陽」の気を上げ運気を高めたい。
食器棚や調理スペースが真っ白な、料理研究家・島本美由紀さんのキッチン。大好きな風水の考えを暮らしの中にも取り入れつつ、ふだんから運気を味方につける工夫をしている。
「紺色だったキッチンを白くリフォームしました。活発な陽のエネルギーが生まれることが金運や健康運を司るので、明るく清潔にしておきたい場所です」
パッケージが目立つ調味料は無色の容器に入れて収納。鍋も出すのは一つだけと決め、すっきり整頓するよう心がけている。
●気の流れを整えてくれる植物をキッチンの片隅に欠かさない。
キッチンにぜひ飾っておきたいのが、花や小ぶりな植物。
「火や水のエネルギーが多く磁気が発生しやすいのがキッチン。花や観葉植物などがあると、心がなごむだけではなく、気の流れも整えてくれます。私は料理で残ったハーブを小瓶に挿したり、好きな花を一輪だけ買ってきて飾るのが好きですね」
水が濁ってくると運気が下がるので、花瓶の水は毎日交換して、いつも清潔にしておくことが幸運を保つ秘訣。
[冷蔵庫]
●食の神様が宿る、冷蔵庫。幸運が入ってくるゆとりの収納に。
「食という字は人を良くすると書きます。冷蔵庫は食の神様が宿る場所なので常に整えておきましょう。こまめに拭いて清潔に保ち、冷蔵室は7割以下の収納を心がけ、食品が見えやすいように保存します」
詰め込みすぎるとせっかくの幸運が入ってこられなくなるので、食品を一度に買いすぎないよう考えることも大事。
「新しくいいものを迎え入れるためには、場所をあけておくこと。ゆとりが大切なんです」
●食品ロスをなくせば節約にも。心が安定して運気も上昇。
食べ物を管理する冷蔵庫。風水では私たちの心・健康・金運にも直結するといわれる。
「節電や食品ロスをなくす工夫をすることは、お金を無駄にしないだけでなく、罪悪感からも解放されるので気分がいい。それも運気を上げるカギなんですよ」
島本さんは節電のために、目的ごとに必要なものをトレイにセット。さっと取り出すことで、冷蔵庫の開閉時間を減らせる。
「食品ロスが出やすい野菜や、作り置いたおかずなどは品質をこまめにチェック。調味料や瓶詰なども月に1度は眠ったままになっていないか確認します」
[食器]
●季節の食器を愛でる楽しみ。自分にも気を使って幸せに。
ガラス、陶器などお気に入りの食器を、季節ごとに入れ替えている島本さん。
「季節を楽しめる和の食器は眼福で、料理もよりおいしく感じられます。必要なものをすぐ取り出せる場所に置くとストレスが減りますよね。そうやって、気を他人ではなく自分自身のために使うことも大切。幸運を自分のほうに呼び込めますよ」
●欠けた食器では運気ダウン。気持ちよく使う工夫を。
「お皿の欠けが気になるけれど、惰性で使っている人も実は多いのでは?風水では、欠けたりひびの入った食器は、残念ながら運を下げるといわれます」
まだ使えるから大切にしたいと思うなら、金継ぎで直すと運気はアップ。ほかに壊れた陶磁器を粉砕して新しく生まれ変わらせるプロジェクト「グリーンライフ21」なども利用したい。
『クロワッサン』1060号より