【村木式「頭ほぐし」】虻川美穂子さんが挑戦、頭のコリをほぐす小顔メソッド。
これが頬のたるみやあごのラインに影響があると聞き、さっそく「頭ほぐし」に挑戦!
撮影・青木和義 スタイリング・野田奈菜子(アップワード) ヘア&メイク・綿谷菜那 文・石飛カノ
(step1)基本的なほぐし方の ルールを知っておく。
ではいよいよ、村木式「頭ほぐし」のメソッドをスタート。まずは、効果を出すための基本ルールをマスターすることから。
「指の腹を使って圧をかけ、1〜2mmずつゆっくりと動かすことがポイントです」(村木さん)
「つい、欲張って大きく動かしたくなりますけど、細かくゆっくり動かすんですね」(虻川さん)
「呼吸を止めず、背すじを伸ばしてリラックスしながら行いましょう」(村木さん)
●指先ではなく指の腹を使う。
指の先端ではなく、指の腹を頭に当ててしっかり圧をかける。こうすることで頭皮も傷つかない。爪を立てるのはNG。
●指を垂直に入れて筋肉をほぐす。
ほぐすのは頭皮ではなく頭の筋肉。筋肉に対して垂直に圧をかけ、深層部をほぐす。皮膚ではなく骨をとらえるイメージ。
●1〜2mmずつゆっくり動かす。
指の位置を変えずに1〜2mmずつ、ゆっくりともみほぐす。筋肉や皮膚を強く引っ張ったり、皮膚に指を滑らせるのはNG。
(step2)「耳ほぐし」でウォーミングアップ!
最初に行うのは、ウォーミングアップの「耳ほぐし」。耳のまわりは頭や顔につながる筋肉が集まっている部分なので、「頭ほぐし」の前に行っておくとベター。頭全体の緊張を解くことができる。
ここを使って
頬に当てるのは手根。人差し指と中指で、耳の上を押さえて引っ張り上げる。
ここをほぐすと…
ここでほぐしているのは、耳まわりと、頬の食いしばりの筋肉である咬筋。1回行うだけで、頬のラインが引き締まる。
↓
頬、耳、側頭部に手のひら、耳の上に人差し指と中指を当てて、手根全体で圧をかけながら斜め45度上に引き上げる。止まったところで小さく円を10回描く。
(step3)側頭筋の 弾力を取り戻し、頬のたるみを解消。
小顔の大敵、頬のたるみを解消するメソッド。耳の上にある側頭筋のコリをほぐすことで、頬が引き上がり、頬の肉が垂れてできるほうれい線の改善につながる。リンパの流れを促す効果もあり。
ここを使って
親指をこめかみの上の骨にひっかけ、人差し指と中指を後頭部に固定して行う。
ここをほぐすと…
このメソッドで頬や顎の筋肉とつながっている側頭筋が柔軟に。目の疲れ、食いしばり、ストレスなどで凝りやすい筋肉。
↓
(1)背すじを伸ばし、親指の腹をこめかみに当てて痛いところを探す。
(2)人差し指と中指を耳の後ろに当てて、テコの要領で頭を斜め上にぐっと持ち上げる。
(3)圧をかけたまま、口を大きく開けて「あ」と声を出す。
(4)「む」と言いながら口を閉じる。「あむあむあむ」と6回繰り返す。親指の位置を5カ所くらい変え、同様に行う。「顎を動かすほうが側頭筋が動くので奥からリンパが流れて肌の弾力が早く復活します」(村木さん)
これでもOK!
テーブルに肘をついて行ってもよい。
ここを使って
人差し指の第1関節と第2関節の間の平らな面をこめかみに当て、頭をもたせかけて縦横に5回ずつ小さく顔を振る。
(step4)後頭筋に働きかけ、フェイスラインを改善。
後頭部にある後頭筋をほぐす。スマホの使いすぎなどにより首が前に出た姿勢は、後頭筋が凝って顎が動かしにくくなり、二重あごになりやすい。コリを解消すればシャープなフェイスラインに。
ここを使って
左右の手でこぶしを握り、第1関節と第2関節の間の平らな面を後頭部に当てて行う。
ここをほぐすと…
後頭部にある後頭筋、その下に続く僧帽筋を丁寧にほぐす。どちらも後ろから頭を引き上げる役割がある筋肉。姿勢改善の効果も。
↓
後頭部にこぶしを当てて圧をかけ、1〜2mmずつ小刻みに動かし、上から下に位置をずらしながらほぐす。耳の後ろから中央まで4〜5本の縦のライン上をまんべんなく。背すじを伸ばし口を開いて行う。「頭皮が動きだした気がします」(虻川さん)。「2週間続けると首が正しい位置に戻って姿勢も改善しますよ」(村木さん)
『クロワッサン』1053号より