“ルッキズム”が問題視される昨今、ありのままの自分、唯一無二の自分の個性を尊重することが世界の基準になりつつありますが、先日、“ボディポジティブ”なる言葉を知りました。
体形の多様性を受け入れようとする考えだそうで、痩せた体型が美の基準、若い肉体が美しいという価値観から、私たちは卒業すべき時が来ているようです。
ボディポジティブの話題が出たのは、麗しい海外の下着を長年扱ってきた、ランジェリーショップのオーナーとの会話でした。
「機能重視、ボディメイクのための下着だけでなく、自分の体を愛するためのランジェリーをもっと楽しんで欲しい」と言うのがオーナーの持論。
ランジェリーを分かりやすく伝えるなら、シルクやレースでしょうか。ナイロンやポリエステルには出せない、シルクが持つ美しい発色に艶感、トロッとした素材感は、やはり成熟した女性にこそふさわしいもの。
「大人の勝負下着を選ぶなら、シルクのスリップですね。若さ溢れるパツパツの肉体より、年齢を重ねた柔らかなボディの方が、シルクのとろみ感が似合い、とても素敵に見えますよ」とオーナー。
確かに、シルクの良さは大人だから味わえるものだし、肌がセンシティブになってきたからこそ、ストレスフリーな素材の最高峰とも言えるシルクに行き着くのでしょう。
さて、シルクのスリップが究極のご褒美とするなら、今回ご紹介したいシルクのフレンチ袖のニットは、気軽なご褒美と言えます。