内科医・秋津壽男さんが健康のためにやっていること5つ。
文・白倉綾子 イラストレーション・ハラアツシ 撮影・岩本慶三
ドクター秋津健康法(1)毎朝、体重計でチェック。増えていたらすぐリセット!
「昨日よりも体重が増えていたら、昨日の食生活を振り返ります。お酒を飲んだ後にデザートを食べたから? と思い当たる節が出てきます。そうしたら、今日の食事はヨーグルトだけですまそうかと、プランとコンロールができます。そして翌日、体重が戻っていたら、やっぱり食べすぎだったかとなるんです。私の場合はBMI23をベースにし、22ならちょっと食べても安心、24なら調整を図ります」
ドクター秋津健康法(2)好奇心を持つことは、若さの秘訣。
定年退職した男性が趣味もない、友だちもいないとなると、バリバリ働いていたときとは比べものにならないほど衰えてしまいます。携帯に登録している人が、仕事関連を除いて3割以下だと認知症になりやすいというデータも。
「何でもいいから好奇心や興味を持つことで生命力があふれ、若々しくいられます。異性にモテたいという気持ちでもいいんです。私は面白いと思うものを見つけたら、手に取らずにはいられない性分です。好奇心から製品を分解してみたりもして、それが楽しい時間なんですよね」
若々しい脳は好奇心から。
ドクター秋津健康法(3)夕食が外食の予定ならば、昼食は抜く。
「昼だからと習慣的に食べるのではなく、食事に意味をつけることです。私は特に食べたいものがなければお昼はとりませんし、楽しみな夕食が控えていたら、昼食を抜いて、万全の体調で挑みます。
空腹になるほどうれしいそう。
「夕食をとる時間がないから、昼はしっかり食べておこう、というのも正しい食事の仕方です。お腹が空いたからあるものを食べるのは、太りやすくなります」
ドクター秋津健康法(4)掃除はしっかり、きっちり、真面目にやる。
お風呂を洗う、掃除機をかける、洗濯物を干すなど、家の掃除や家事は継続して日常的にできる運動です。きっちり、真面目にやれば、汗もかきますし、かなりの運動量になります。
「ジムで走る必要なんてありません。あたり前のことをきっちりやる、というのもポイント。ラジオ体操もいい加減にやらず、指先まで神経を使って動かすと、運動量は相当なものです」
ドクター秋津健康法(5)嘘でもいいから、口角を上げて笑う。
長年、同じように顔の筋肉を使っていると定着して、その表情の顔になります。
「にこやかな表情を作っている人は、笑っていなくても、ほほ笑んでいるような顔になります。周囲には、フレンドリーで幸せそうな人に見えますよね? それが若見えにつながるんです。毎日、眉をひそめていたら、顔が険しくなり、ネガティブな印象に。口角を上げて生活をしましょう」
『Dr.クロワッサン あなたも、すぐできる! 名医の健康法』(2019年9月28日発行)より。