恋愛物が苦手でもハマる! Amazon Prime Video『モダン・ラブ』【エディターのおうち時間】
年齢を重ねるにつれて、恋愛系の作品が苦手になっていきました。
現実味のない出会い、都合のいい展開、「なんでこんな切羽詰まった状況でキスすんねーん!」など、ドキドキするより、ツッコミながら観ている自分に気がついてから、積極的に選ばなくなりました。
最近は、社会派ドキュメンタリーやSFなど、展開が読めないストーリーにハラハラしている方が断然楽しい。
自分のときめき度の低下にガッカリしている時におすすめされたのが、Amazon Prime Video(アマゾン プライム ビデオ)オリジナル作品『モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~』。
ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されている人気コラム『Modern Love(モダン・ラブ)』に投稿されたエッセーを基に、オムニバスドラマ化。1話30分前後で全8話配信されています。
『モダン・ラブ』というくらいなので、基本は恋愛についてのドラマですが、人間愛、家族愛、友情愛、夫婦愛など、さまざまな愛を題材にしています。
結論からいうと、のめり込むように観た久しぶりの恋愛物でした。
3話目に出てくるアン・ハサウェイをはじめ、俳優の名前には疎いけどサブスクで動画を観まくっている私が「この人別の作品で観た!」という技巧派の俳優が目白押し。
とにかく全員演技が繊細で、30分という短い時間の間で、関係性が変わっていく様を丁寧に描いているんです。ちょっとした視線の動かし方や間合い、距離感など、英語を母語としなくても、そのひとつひとつの仕草で空気感が変わる様子が伝わってくるので、観ていて本当に楽しい。
総監督を映画『はじまりのうた』でおなじみのジョン・カーニーが務めているのですが、ジョン・カーニーファンの私にはたまらない作品。
先ほども書きましたが、若い2人の恋愛物語だけでなく、関係が壊れかけてカウンセリングに訪れる夫婦の話や、何十年前に別れた、忘れらない彼氏に会いに行く既婚者の話など、大人が観ても共感できるエピソードがあり、あっという間に8話が観終わってしまいます。
30分の間に泣いたり笑ったりホッとしたりと、目まぐるしいんですが、この感情の揺れも楽しかったりします。しかも過度にドキドキさせる演出がないのも個人的に嬉しい!
美しい映像シーンも多く、優しく想像を掻き立てられ、観ている内に、忘れちゃっていた自分の人生の楽しかった瞬間がひょこっと顔を出すんですよね。頭の中でアルバムがパラパラとめくられていくような感覚に陥りました。
夜更かししたい日、お酒を片手に観るのがおすすめです。
シーズン2の配信も決定したそうなので、今か今かと楽しみにしています!(クロワッサン オンライン編集部 ユリ)
ユリ
『クロワッサン オンライン』エディター。丸顔・ショートヘアに大きめピアスが基本スタイル。少女漫画で育ち、漫画好きが高じて書店でアルバイトをしていたことも。今の悩みは本の収納と整理。
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