くらし

出会いたいのは、ものづくりの心。古くて新しい街・松本を訪ねて。

長野県・松本。城下町として知られ、古くは箪笥(たんす)などを作る職人が多く居住。ものづくりを尊ぶ文化が息づいています。
近年は新しい作り手たちも多く移り住み、松本のもう一つの顔になっています。ぜひ出かけてみませんか。
  • 撮影・黒川ひろみ 地図製作・竹中聡司

松本をしばしば訪れているという、デザイナーの大橋利枝子さん。この街の魅力を、

「古いものをちゃんと残していて、それでいて新しい人も受け入れて共存しているところ」と言う。

国宝の松本城も、明治維新で取り壊しになりかけたところを市民が結束して守ったという歴史が。街なかには築100年近い趣ある建物が点在し、これも、古くて良いものを残そうと地元の人が考えているからだそう。

また『松本クラフトフェア』創始者のひとりの三谷龍二さんのように、県外からのクリエイターが、古いビルを改装したお店も多数。城下町であると同時にいくつもの街道の宿場町だった松本。進取性の高さと新しい文化を受け入れる気風は、きっとその頃から。

大橋さんのおしゃれネットワークを中心に松本で訪れたい場所を厳選。買いものに美味しいもの、ものづくりスピリットが息づく文化の香りまで楽しんで。

松本城

大橋利枝子(おおはし・りえこ)さん●「fruits of life」デザイナー、スタイリスト。雑誌『オリーブ』などで活躍。2018年、自身のブランドを設立。著書に『おしゃれって いいもの』など。
スワンの型押しがエレガント。130年余の歴史をもつ開運堂(TEL.0263-32-0506)のクッキー「白鳥の湖」。落雁のようにほろり繊細な味わい。16枚 1,250円。
城内の庭園では「国宝松本城おもてなし隊」が出迎えてくれる。

「街でいちばん好きな場所です。だって格好良いもの!」。地元の人が敬愛を込めて「お城」と呼ぶ、白漆喰と黒漆の対比が美しい国宝は、築城以来400年を経た今も、松本の街のシンボル。

長野県松本市丸の内4-1 TEL.0263-32-2902 TEL.8時30分〜17時 12月29〜31日休 観覧料大人610円(1月1日からは700円)

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