いつものおかずでも褒められる!お弁当、見栄えアップのヒント。
撮影・青木和義 文・長谷川未緒
冷蔵庫にあるものだけでつくれる、おいしくて家族が喜ぶレシピの数々が評判の井上かなえさん。多いときで4人分のお弁当をつくっていたという。
「夫と長男のお弁当はボリューム第一でしたが、長女のお弁当づくりがはじまってからは、見た目も重視するようになりました」
井上さんがつくるお弁当の基本は、おいしいことはもちろん、毎日のことだから、簡単で時間をかけずに、安価な材料でつくれることに加え、見栄えがよくて、友だちに自慢したくなるもの。そんな「ほめられ弁当」をつくってきた経験から、今回、ふだんどおりのおかずでも、見た目のいいお弁当に仕上げるコツを教えてもらった。
「私の場合は、お弁当箱を何種類か持っているので、おかずの形に合わせて選んでいます。お弁当箱の素材も、おいしそうに見えるかどうかを左右するのではないでしょうか」
曲げわっぱやステンレス、琺瑯のお弁当箱ならば、どんなおかずでもおいしそうに見えて、おすすめだという。
気になるおかずの数だが、がんばって何種類もつくらなくても、3種類もあれば充分では、と。
「たくさんおかずがあると、バランスよく詰めるのは難しいですし、味つけもかぶってくると思います。それよりは、唐揚げ弁当とか焼き肉弁当とか、“なんとか弁当”といえるくらいおかず数は少なくして、そのかわり、味つけをかえてたっぷり盛るようにします」
ときにはおかずが1種類という日もあるそうだが、それでも手抜きと思われずに、ほめられるお弁当をつくるには、最後の仕上げにもコツがあった。
「トッピング食材を常備して、盛り付けで彩りを添えたり、動きを加えたりしています。見栄えのいいお弁当は、コツをつかめば簡単につくれますから、ぜひ試してみてください」
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