冷凍庫から小分けして保存してある肉や野菜をさっと取り出し、フライパンで炒める荻原魚雷さん。そこにうどんを投入して、だし粉をふりかけ、手慣れた様子で混ぜ合わせる。
「このままだと焼きうどんになるし、ここにお湯を注げばおつゆのうどんに。妻が帰ってきた時に、どっちがいいか聞いて仕上げます」
会社員として働く妻と2人暮らし。主に読書や古本について著述する文筆家として自宅で仕事をしつつ、料理、洗濯、掃除など、平日は家事の大半をこなしている。
「僕は親戚付き合いも含めて対外的なことが苦手なので、妻がすべて担ってくれています。その分、僕は家の中のことを担当。家事も毎日続けていると、小さな発見が楽しいんです。なかなか落ちなかった五徳の焦げが、プラスチックフォークを使ってみたら簡単に落ちたとか、100均で便利な家事グッズを発見したとか。最近のヒットは、ざるの網目もきれいに洗える“プラタワ”っていうブラシです」