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決して少なくない暮らしの道具や雑貨の心地よい整え方とは?

「性格がよさそう」なものが好きで、つい集めてしまうという石川博子さん。それでも散らからず、乱れない、部屋と暮らしの整え方とは?
  • 撮影・徳永 彩

引き出しが開けにくくなったり、探しものをする自分にイライラしたら持ちものを見直すタイミング

今年娘が独立し、今はグラフィックデザイナーの夫・石川源さんと二人暮らし。広いLDKのほか、2つの洋室がある。リビングの壁には、源さんの描いた絵や家族の写真が。

「人に比べてものの多い家だから、ミニマリストの人が来たら、きっと落ち着かないんじゃないかな(笑)」

そう話すのは、雑貨店『ファーマーズテーブル』の店主、石川博子さん。
壁一面に貼られた写真やイラスト、戸棚やキッチンに所狭しと並ぶ器や生活道具たち。確かに、この家にはものが多い。けれど、それらがすっきりとまとまって秩序のある空間に見えるのは、ものが最適な“定位置”に収まっているからかもしれない。

「確かにものは好きだから、どこにどうやって置いたらそれが一番素敵に見えるかは考えます。店でも、自分が商品を初めて目にして『いいな』と思った感覚をお客さんにも感じてもらえるようなディスプレイを心がけるけど、それと同じなのかな。高さのあるケメックスは真横から見るといいかも、とか、光の入る窓際には海辺で拾った石ころを並べてみよう、とかね」

石川さん夫妻が各地で拾った不思議な形の石を、植松永次さん作の陶器に入れて飾っている。
石川さん夫妻が初めて日本に輸入し広めた、ケメックスのコーヒーメーカー。「とぼけた感じ」が好きだという。

ものに愛着はあれど、むやみに増えすぎないようにも気をつけている。
「引き出しが開けにくくなったり、探しものをする自分にイライラしたら持ちものを見直すタイミング。処分することも考えます。ものが多いのはいいけど、だらしなく見えるのは嫌だから」

源さんが骨董市で買った棚にはTシャツや靴下が。数が増え、開けにくくなったら片づけ時。
結婚当初、神社の骨董市で集めた印判の皿。どっしりした重みと素朴な柄が気に入っている。
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