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家計を助けるリーズナブル食材、
卵を使ったアレンジレシピ4つ。

リーズナブルな食材で手早くおいしく作れる料理をたくさん覚えておくと、生活の中の無駄がなくなります。そしてその料理に少し何かを加えることで別の料理に仕上げるアレンジ方法を覚えておくと、さらに無駄な出費が抑えられます。料理家の若林三弥子さんに家計を助けるリーズナブル食材「卵」を使ったアレンジレシピを教えてもらいました。

卵は旨みがあって、しかも油脂との相性がいい。いろいろなアレンジ方法が考えられます。高齢の方でも食べやすいように「ふわふわ」「とろとろ」感を大事にしたいですね。

「スフレオムレツ」は、卵白を泡立てたところに卵黄を混ぜてバターで焼く、まさにお菓子感覚の卵焼きです。きれいな焼き色に仕上がると気分も上がります。

「カルボナーラうどん」は、私の料理教室の生徒さんたちの間でも人気の一品。冷凍うどんと卵とベーコンがあれば、できてしまいます。ひとりごはんで簡単に済ませたいときは、私もよく作ります。

 

スフレオムレツ

卵白をしっかり泡立てるのがコツ。美的に仕上がります。

卵白をしっかり泡立てるのがコツ。美的に仕上がります。

材料(2人分) 
卵2個、生クリーム大さじ1、塩ひとつまみ、バター10g、マッシュルーム4個(石づきのみ取り除き4等分する)、A[塩ひとつまみ、白ワインまたは水大さじ2、生クリーム大さじ1]、黒こしょう適宜
作り方 
1.卵は卵黄と卵白に分け、卵黄には生クリームを加えて軽く混ぜる。
2.卵白に軽く塩を加え、ボウルを逆さまにしても落ちてこないくらいにしっかり泡立てる。1を2回に分けて加え、軽く混ぜる。
3.直径18㎝のフライパンか鍋を火にかけ、バターを溶かし、軽く泡立つくらいになったら2を流し入れ、均一に広げて弱い中火で約2分焼く。
4.立ち上がりに触れている部分がやや固まったら火を止め、ふたをして5分おき、皿に取り出して半分に折る。
5.空いた鍋にマッシュルームを入れ、Aの塩と白ワインを加えてふたをし、強火に2分かけて蒸しいためする。強火のままAの生クリームを加えて軽く煮詰めソースを作り、オムレツにかける。好みで黒こしょうを振る。
*この料理は4人分ではなく、一度に作りやすい2人分の分量で紹介しています。


 

春雨と海老の茶碗蒸し

材料(4人分) 
卵2個、だし200㎖、春雨20g(ぬるま湯でもどし食べやすい長さに切る)、バナメイ海老12尾(背わたを取り殻をむいて縦半身に切る)、塩小さじ¼、A[塩小さじ¼、日本酒小さじ1]、あさつきあん[だし1カップ、煮切りみりん・うすくち醤油各小さじ2、あさつきまたは万能ねぎ適量、水溶き片栗粉大さじ1]
作り方 
1.春雨と海老にAで下味をつけ、茶わん蒸し碗に入れておく。
2.だしを軽く温め塩を溶かし、粗熱が取れたらよく溶いた卵を合わせて漉しながら1に注ぐ。
3.蒸気の上がっている蒸し器に入れて弱火で12分、あるいは圧力鍋で加圧3分で蒸す。
4.あさつきあんを作り、蒸し上がった3にかける。
春雨入りでつるつるっと。

春雨入りでつるつるっと。


 

カルボナーラうどん

昼ごはんにも、お酒のあとの夜食にも

昼ごはんにも、お酒のあとの夜食にも

材料(2人分) 冷凍うどん2玉、ベーコン50g(1㎝幅の短冊切り)、にんにく大1かけ(つぶしておく)、オイル大さじ1~2、A[卵黄2個、だし100㎖、塩小さじ¼強]、実山椒適量
作り方 
1.フライパンに、ベーコン、にんにくを入れ、オイルをかけて弱火で熱する。
2.香りが出て、ベーコンがこんがり色づいたら火を止める。ベーコン、にんにくを取り出してしばらくおき、フライパンの熱を下げる。
3.冷凍うどんを熱湯に入れてほぐす。または、凍ったまま電子レンジで1玉につき600Wで3分程度加熱し、解凍する。
4.フライパンを再び中火にかける。温まりかけたところでうどんを水気を切って加え、うどんが温まるまで混ぜる。
5.うどんを鍋の片側に寄せ、空いた部分にAをよく溶き混ぜて流し入れる。うどんにからめ、すぐ火を止める。
6.1人分ずつ器に盛り、2のベーコンとと実山椒を散らす。
*この料理は4人分ではなく、一度に作りやすい2人分の分量で紹介しています。


トルティージャ

材料(直径20㎝のフライパンで焼ける量)
卵6個(塩ふたつまみを加えてよく溶いておく)、じゃがいも中2個(300g・よく洗い皮つきのまま幅3㎜程度の薄切り)、玉ねぎ100g(皮をむき芯を取り除いて繊維に垂直の薄切り)、にんにくみじん切り10g、A[塩ふたつまみ、オリーブオイル少々、だしまたはスープ大さじ3]、B[オリーブオイル大さじ2、マヨネーズ大さじ3]、バター5g
作り方 
1.フライパンにじゃがいも、玉ねぎ、にんにくを入れ、Aを加えてふたをして強火にかけ、3分間蒸しいためする。
2.ふたを取り、Bを加え、大きくよくかき混ぜてから、約3分間動かさずに中火で焼く。
3.卵を一気に流し入れ、強火にして底から大きくかき混ぜ、ふちが白く固まってきたら、弱めの中火に落としてふたをし、約5分間蒸し焼きにする。上面の卵が固まってきたら、ふちをヘラでくるっとひとまわしして、ふたか平らな皿にひっくり返し移す。
4.空いたフライパンにバターを溶かし、取り出したものをスライドさせてフライパンに戻し、先ほどとは反対側の面を中火で3分ほど焼く。
マヨネーズと卵が溶けあって、なんとも言えないコク。

マヨネーズと卵が溶けあって、なんとも言えないコク。


 

◎若林三弥子さん 料理研究家/大阪府出身。多くの料理店を経営する家庭に育つ。同志社大学法学部卒業。主婦生活34年の経験を生かし︑神奈川県鎌倉市で料理サロン「ボアメーザ」を主宰。

『クロワッサン』918号(2月10日号)より

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