生鮮食材は室温に長時間放置すると、菌が増殖を始めるため、調理する直前まで冷蔵庫で保管を。
「肉や魚は充分に加熱することが大切です。75度で1分以上加熱し、食材の中心部まで熱を通せば、ほとんどの食中毒菌は死滅します。ただ、注意すべきなのは火加減です。強火で1分加熱しても外側が焦げるだけ。中心部にちゃんと火が通っているかどうかを見極めることが大事です。ハンバーグなら上面に透明な汁が出てくれば中心部は約76度という食品安全委員会のデータがありますので、調理の際の参考にしてください」
また料理を作るのに気を取られて、まな板を洗わずに複数の食材を扱うのも食中毒を招く原因に。生肉や魚を切ったらすぐまな板と包丁を洗い、アルコールか熱湯をかけて消毒することが重要だ。
「まな板は包丁の傷目に細菌がたまりやすいので、消毒をこまめに行ってください。使用後のふきんやタオルも雑菌の温床になります。熱湯で煮沸したり漂白し、しっかり乾燥させましょう」