くらし

ミニ盆栽やハーブ、上手に育ててみよう。【グリーンがある暮らし】

眺めるだけでストレスが軽減されるというのは、もはや定説。負担なく楽しくグリーンと暮らしてみませんか?  
庭師、草盆栽家の砂森 聡さんに教わります。
  • 撮影・柳原久子

盆栽用の豆鉢に苔を張って楽しむ。

小さな、指でつまめるほどの豆鉢。実は盆栽の世界では知られたアイテムなのだ。掌にのるものから小指の先くらいまで、サイズはいろいろ。

「通常は小さな木々を植え、豆盆栽として愛でることが多いけれど、苔だけを張っていくつかを丸い盆にのせて飾るのもいい。極小サイズを小ぶりな木の鉢と取り合わせ、対比で幹を実物より太く見せて楽しんだり。日本人らしい見立ての感性ですね」

種類の違う苔を入れたり、小石を敷いたものも加えたり。サイズは小さくても、飾り方の幅はとても広い。

苔とともに植えた梅のミニ盆栽を、豆鉢と取り合わせて。奇数でバランスを取るのがお約束。
サイズや型違いの豆鉢に苔だけを張ってみる。いくつか集めて飾ると、風情ある雰囲気に。

置く場所はそれぞれ植物の特性を考えて。

上手に植物を育てるには、置く場所にも気を配ることが肝要に。

「ハーブや苺はキッチンにぴったりですが、置きっぱなしはダメ。“室内で観賞、室外で管理”というのですが、1〜2日部屋に置いたら、その倍は外で陽に当ててください」

観葉植物であれば、室内に置いたままで大丈夫だが、水やりには注意。

「基本は一日1回ですが、あげすぎもよくない。指先で触れた葉がすぐ元にはね返れば水分を保っている状態。慣れてきたら、植物の様子を観察しながら自分のペースで水やりを」

花や実をつける植物は、しっかりと陽に当てるようにして。来客時に飾ったら、翌日は外へ。
室内に置くのに最適な観葉植物。小さな鉢であれば、洗面所に飾ったりと場所を選ばない。

砂森 聡(すなもり・さとし)●庭師、草盆栽家。個人宅などの庭づくりから管理までを行う傍ら、東京・西荻窪、吉祥寺に店舗を構える。インスタグラム:@suna_isso

撮影協力:吉祥寺 ひとくさ/くろもじ珈琲
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 第二高島荘  TEL.0422-27-2732 賚12時〜18時 水・木曜休み 店内には、珍しい山野草や季節の切り花が並ぶ。奥には、カフェも併設。インスタグラム:@hitokusa_kuromojicoffee

『クロワッサン』994号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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