ミニ盆栽やハーブ、上手に育ててみよう。【グリーンがある暮らし】
庭師、草盆栽家の砂森 聡さんに教わります。
撮影・柳原久子
盆栽用の豆鉢に苔を張って楽しむ。
小さな、指でつまめるほどの豆鉢。実は盆栽の世界では知られたアイテムなのだ。掌にのるものから小指の先くらいまで、サイズはいろいろ。
「通常は小さな木々を植え、豆盆栽として愛でることが多いけれど、苔だけを張っていくつかを丸い盆にのせて飾るのもいい。極小サイズを小ぶりな木の鉢と取り合わせ、対比で幹を実物より太く見せて楽しんだり。日本人らしい見立ての感性ですね」
種類の違う苔を入れたり、小石を敷いたものも加えたり。サイズは小さくても、飾り方の幅はとても広い。
置く場所はそれぞれ植物の特性を考えて。
上手に植物を育てるには、置く場所にも気を配ることが肝要に。
「ハーブや苺はキッチンにぴったりですが、置きっぱなしはダメ。“室内で観賞、室外で管理”というのですが、1〜2日部屋に置いたら、その倍は外で陽に当ててください」
観葉植物であれば、室内に置いたままで大丈夫だが、水やりには注意。
「基本は一日1回ですが、あげすぎもよくない。指先で触れた葉がすぐ元にはね返れば水分を保っている状態。慣れてきたら、植物の様子を観察しながら自分のペースで水やりを」
砂森 聡(すなもり・さとし)●庭師、草盆栽家。個人宅などの庭づくりから管理までを行う傍ら、東京・西荻窪、吉祥寺に店舗を構える。インスタグラム:@suna_isso
撮影協力:吉祥寺 ひとくさ/くろもじ珈琲
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 第二高島荘 TEL.0422-27-2732 賚12時〜18時 水・木曜休み 店内には、珍しい山野草や季節の切り花が並ぶ。奥には、カフェも併設。インスタグラム:@hitokusa_kuromojicoffee
『クロワッサン』994号より
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