お国柄の違いも見える、海外ならではの家事シェアリング事情。
タイ、フランス、韓国、デンマーク、ハワイの家事分担事情を探ってみた。
文・針貝有佳 構成・今井 恵
【韓国】「男子厨房に入らず」が、 いまだに残る文化背景。
[クロワッサンが調べた家事シェアの男女比率]
(女)6:(男)4
韓国人と結婚した女性にとって、家事は家庭内だけでなく夫の実家でも当然のように任される。しかも昔は男性の台所への立ち入りが禁止だったため、夫が実家で台所に立とうものなら、姑や小姑が慌てて飛んでくる事態に。今は共働きも増え、躊躇なく一緒に台所に立つ夫婦が多いが、伝統的なキムジャン(年に一度のキムチ漬け)や法事では、しきたりとして台所に入らない。さらに兵役がある韓国人男性は、軍隊で厳しく整理整頓を学ぶため、“下着の畳み方”や“アイロン掛け”を細かく妻に要求することも。とはいえ、最近は積極的に家事をシェアする傾向だ。
[特派員]
孔晟銀(コン・ソンウン)●翻訳家。昨年、第1子を出産し、現在は仕事をセーブして子育てに励む日々。過去、東京やロンドンでも生活。
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